今日も読売新聞はやっぱりすごい(2021年下半期)

朝日が昇る前に家まで配達される読売新聞(地域によります)を、毎日のように熟読している一読者が、そこから日日経験を積むようにするため、印象に残った記事の感想を、2021年の7月以降も、備忘録的に追記して残していく。

2021年の下半期も読売新聞はやっぱりすごそうだ。

[公開:2021/07/09、更新:2021/12/23]

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(番外編)「森友問題」「赤木ファイル」全文(と称するもの)を初心者がいかに探して寄り道したか(2021/06/26)

「赤木ファイル」が、やっと、公開された。

財務省が、裁判所と原告側に送付し、6/22(火)着と同時に、原告弁護団側提供で関係者やマスコミ等には全文が行き渡り、概要が報道されたようだ(そして、現在進行形で報道されている)。

ただ、全文を読めるところを、個人的に探したのだが、なかなか見つからなかった。

財務省のホームページ、報道している記事のページ、関係者が所属している組織のホームページ、関係者のSNSなど、一通り、たどってみたが、見つからなかった。

結論から言うと、全文を公開しているところは、6/24(木)に、見つかった。

6/24(木)に、「森友問題再検証チーム」ヒアリングが行われている流れで、「NORIKOROCK石垣のりこ後援会」さんが、参考資料として、スキャンした資料をPDFでDorpboxにアップしてくれているのに気づき、ありがたく、ダウンロードさせていただいた。

【国対ヒアリング】6月24日(木) 14:00~通算第56回「森友問題再検証チーム」ヒアリング

立憲民主党ホームページ、”同”、2021年6月23日。【国対ヒアリング】6月24日(木) 14:00~通算第56回「森友問題再検証チーム」ヒアリング – 立憲民主党 (cdp-japan.jp)(参照2021-06-25)

NORIKOROCK石垣のりこ後援会さんはTwitterを使っています 「https://t.co/yEIeBscGPz https://t.co/lj9i9vDbEu」 / Twitter

https://twitter.com/norikorock2019/status/1407939547153846284(参照2021-06-25)

「赤木ファイル」の内容については、次回、触れるとして、今回は、初心者がどのように全文を探そうと、ネットで四苦八苦したかを、寄り道して紹介したい。

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「森友問題」「赤木ファイル」に何が書かれているかの考察(2021/05/14)

2021年5月6日。日本政府は、国会や裁判で問われても、これまで、あるかどうかすら答えなかった、いわゆる「赤木ファイル」について、ようやく、存在することを認めた。

国が赤木ファイル存在認める 「存否必要ない」から一転

朝日新聞デジタル、米田優人、森下裕介、”同”、2021年5月6日 18時53分。https://digital.asahi.com/articles/ASP5664CFP56PTIL00C.html(会員記事。参照2021-05-06。)

この、財務省近畿財務局の職員だった赤木氏により改ざんの経緯を記されたファイルについては、様々な証言や状況から、存在していることは明らかだった。ただ、国側が、かたくなに、その存在を含めての説明を拒否することで、かえって、疑念は膨らむものになった。

そこで、「赤木ファイル」に何が書かれていたのか、時系列を整理することで予測する一方、国側が改ざんを認めた上でさらに何を隠そうとしているかについて、現時点での推測したい。

[2021/05/14公開]

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あの読売新聞コラム「補助線」が突然正気になったと思ったらまさかの結末ですごい

ネットニュースやブログのタイトルで、「まさかの結末」、「驚きの事実」などと大げさに書いてあるのをよく見かける。だが、本文を読んでみたら、結論はたいしたことではないことがほとんどではないだろうか。(個人の感想です)

今回の当ブログのタイトルも、「まさかの結末」などとあおっているが、多くの人にとっては、全然「まさか」ではなく、タイトルサギだとクレームをつけるかもしれない。

ただ、読売新聞の愛読者?にとっては、2021/02/07(日)読売新聞朝刊の小田尚氏によるコラム「補助線」、

首相の政治的資源の使い方

小田尚、”補助線”。読売新聞2021年2月7日(日)朝刊、大阪本社版13S6面。コラム面。

は衝撃だった(はず)。(個人の願望です)

その、「補助線」初心者?には伝わりにくい衝撃について、日本でも数少ない(個人の感想です)と思われる「補助線」読者である私が、説明したい。補助線を引くように。

振り返れば、以前は流し読みするだけだったのに、最近になって気が付けば、毎回追っかけるようになってしまっていた読売新聞コラム「補助線」はやっぱりすごい。

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(番外編)もしも「仮定の質問には答えられない」ことを想定した問答集があったら

「仮定の質問には答えられません」
「仮定のことは考えていません」

責任ある立場にいる人が、このように答えるのを聞くたびに、

「だったらオマエは何の質問なら答えられるのか」

と、毒づきたくもなる人は多いだろう。

今回、ある独自のルートから、「仮定の質問には答えられない」ことを想定した問答集を手に入れることができた。「仮定の質問に答えられない」と答えることを「仮定」した想定問答集、というよくわからないものだ。

この文書の真偽は明瞭だが、紹介したい。

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今日も読売新聞はやっぱりすごい(2021年上半期)

朝日が昇る前に家まで配達される読売新聞を、毎日のように熟読している一読者が、心に残った記事の感想を、2021年も、日々、備忘録的に追記して残していく。

2021年も上半期から読売新聞はやっぱりすごそうだ。

[公開:2021/01/01、更新:2021/06/29]

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「森友問題」における会計検査院の成果を検査する(2020/11/22)

2020/11/06の衆議院運営委員会で、会計検査院検査官の所信聴取が行われ、「森友学園」をめぐる財務省の文書改ざん問題について言及があったとのニュースがあった。

「森友」再調査せず 会計検査官

時事ドットコムニュース、”同”、2020年11月06日16時06分。https://www.jiji.com/jc/article?k=2020110600726(参照2020-11-21)

岡村肇会計検査院検査官は、学校法人「森友学園」をめぐる財務省の文書改ざん問題について、

「必要な検査は行ったと考えているので再検査は予定していない」

同上。

と答えたということだ。

森友問題に対する会計検査院による検査(とそれに類するもの)については、当ブログでも、何度か取り上げ、整理した上で考察してきた。

今回は、当ブログでの会計検査院報告に対する過去のまとめと考察を振り返ることで、改めて、この岡村氏の「考えている」という認識が正しいのかどうか、会計検査院が「必要な検査を行った」かどうか、について、「検査」する。

[公開:2020/11/22]

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2020年11月から突然「補助線」が日曜随時掲載になった読売新聞はやっぱりすごい

2020年11月1日。日曜日。

読売新聞をめくっていると、「あれっ?」、と違和感があった。

「日曜日なのになぜ? しかもいつもと違う位置?」

その違和感の正体は、

補助線
調査研究本部客員研究員  小田 尚
成功物語から小さな成功へ

読売新聞2020年11月1日朝刊、大阪本社版、13Sコラム面6面。

だった。

「補助線」と言えば、その「あまりにも」な内容に、過去、私もついつい取り上げてしまうものの、全く反応がなく、「『補助線』は誰も読んでいないのでは」(当ブログ記事”「補助線」(読売新聞土曜月一連載)2020/6/20の記事がやっぱりすごい”)という結論に至らざるをえなかった。(個人の感想です)

そんな「補助線」が、突然、曜日を移動して掲載されていたので、理由を探ってみたい。

掲載曜日がズレただけなのに、いろいろと想像を広げさせてくれる読売新聞はすごい。

[当ブログ記事は、今日も読売新聞はやっぱりすごい(2020年下半期)の”2020/11/01(日)朝刊6面コラム欄”の内容を元に、独立した一記事にしたものです。]

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「新聞週間」の読売新聞世論調査は2020年も安定してやっぱりすごい

今年も、秋の新聞週間がやってきた。毎年10月15日からの1週間。

この新聞週間に先立って、日本新聞協会から発表される新聞協会賞に、読売新聞は残念ながら今年も選ばれなかった。

2020年度新聞協会賞
「戦没者遺骨の取り違え公表せず」の一連のスクープ(日本放送協会)
教員間暴力のスクープと神戸の教育を巡る一連の報道(神戸新聞社)
コロナ重症病棟 医師たちの闘い(フジテレビジョン)
焼け落ちた沖縄の象徴(沖縄タイムス社)
「にほんでいきる」 外国籍の子どもたちの学ぶ権利を問うキャンペーン報道(毎日新聞東京本社)
「ヒロシマの空白 被爆75年」「ヒロシマの空白 被爆75年 街並み再現」(中国新聞社)

[引用者により、受賞作名と報道組織名のみを抜粋して表記ました。]

一般社団法人日本新聞協会、トップページ>日本新聞協会について>表彰事業>新聞協会賞、新聞経営賞、新聞技術賞、「新聞協会賞、新聞経営賞、新聞技術賞受賞作」、”2020年度新聞協会賞”。https://www.pressnet.or.jp/about/commendation/kyoukai/works.html(参照2020-10-14)

まるで、この季節おなじみの「ノーベル文学賞受賞ならず」とともに秋の風物詩となりつつあるようだ。

そんな読売新聞だが、今年もいつもと同じように、新聞週間に先立って、世論調査を行い、その結果を、10月14日付の朝刊に掲載した。

読売新聞社は、15日から始まる第73回新聞週間を前に、全国世論調査(郵送方式)を実施した。

読売新聞、2020年10月14日朝刊、大阪本社版、13S、総合面2面。質問と回答、詳報は、特別面12面、13面。

正直に言うと、この件については、去年までにあらかたのことは語ってしまっている[当ブログ記事で取り上げた2017年2018年2019年]ので、2020年になって取り立てて取り上げるほどのことはない。

ただ、読売が2020年の調査結果を発表した10/14になって、急に当ブログの2019年の記事を見に来てくれる人が増えていた。去年の記事なので申し訳なく思い、今年も読売新聞の新聞週間の全国世論調査について、書くことにした。

すると、今年もいろいろな点が見えてきた。

今年も大して変化がないかと思いきや、間違い探しのようにいろいろとヒントを残してくれる、新聞週間の読売新聞全国世論調査はすごい。

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「日本学術会議任命拒否」でも読売新聞はやっぱりすごい

2020年10月6日(火)読売新聞朝刊の社説2本は、一番目のテーマが「トランプ氏感染」で、二番目が、

学術会議人事 混乱回避へ丁寧な説明が要る

読売新聞2020年10月6日朝刊、大阪本社版、13S総合3面。

だった。

この菅政権による日本学術会議任命拒否については、既に先週末から問題となっていて、主な他紙もすぐに社説で取り上げていたが、読売社説は週末を挟み月曜になっても沈黙、火曜日になってようやく取り上げることになった。

「いつもの周回遅れの読売社説」(個人の感想です)なのだが、今回の社説は私の予想以上に遅れたように思えるので、なぜこんなに時間が掛かったのかについて、考えてみたい。

社説に取り上げるまでの期間が気になってしまう、読売新聞社説はすごい。

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