01.すべてはここから始まった - 豊中市議・本村真(仮名)

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架空小説「仮名手本森友学園」

「非公開なんておかしいやろ!」

豊中市議・本村真(仮名、以下木村と記載)は、黒塗りされた売買契約書を見て声を上げた。

それに対し、近畿財務局(財務省)のイケダは、

「公表すると、契約相手に不利益が及ぶ恐れがあるため・・・」

と何度目かの同じ答えを繰り返した。

架空小説「仮名手本森友学園」

その半年ほど前・・・

「---野田町の空き地に建設中の小学校、塚本幼稚園が建ててるらしいよ」

その話を聞いた時、木村は妙な違和感があった。

その原因を探るため調べてみると、出てくるのは、異例に次ぐ異例。

  • 建設主の森友学園はあの塚本幼稚園を運営
  • 募集チラシに「唯一の神道の小学校」
  • 系列幼稚園で教育勅語暗誦
  • 元々の土地の所有権が運輸省(国交省)
  • 報道によれば理事長が日本会議所属
  • 名誉校長が安倍昭恵(私人)

さらに経緯を調べると

2012年4月 大阪府(松井知事)が小学校の設置基準を緩和。
2015年2月 森友学園と10年の定期借地契約(財務省近畿財務局)。

この二つの措置がまず異例であった。

そしてさらに、

2016年6月 国有地の土地が賃貸契約から売買契約に変わった。

これ自体が異例なのだが、さらに異例だったのは原則公開の売買価格が非公表だったことだ。

木村は非公表の理由を近畿財務局に問い合わせたが、担当者のイケダは、

「公表すると、契約相手に不利益が及ぶ恐れがあるため」

と言い、その根拠となる法令を棒読みした。

それに対し木村も、公開を原則とする法令を示したが、イケダは同じ答えを繰り返すだけだった。

それならばと、木村は、情報公開請求したが、出てきたのは黒塗りの文書。冒頭のやり取りに。

(なぜそこまでして、財務局は隠そうとするのか・・・)

異例に異例を重ね、隠せば隠そうとするほど木村の疑念は膨らんだ。

「私は異例も2つまでは許すことにしてる。
しかし3つも重なったらこいつは異例とは思えん、
何らかの特例がある」

「裁判に訴えるしかない」

木村は裁判の準備を始めた。

そして事態は動き出した。

(参考文献)
ゆうきまさみ『機動警察パトレイバー』株式会社小学館。1993年初版第1刷。18巻,p94
「おれは偶然も2つまでは許すことにしてるんだ。」
「しかし3つも重なったらこいつは偶然とは思えん、何らかの必然があるんだ。」
「そう考えるのが当然だな。」

木村真blog、”ほぼ週刊 まこと通信”
https://blogs.yahoo.co.jp/toyonaka_kimura
(参照2017-10-04)

”森友学園問題について 木村真豊中市議2017年6月4日静岡市”
https://www.youtube.com/watch?v=18bxNSdfunc&feature=youtu.be
(参照2017-09-07)

物語の続きは→02.詐欺師(トリックスター)登場 - 理事長・籠沼泰典(仮名)[現在諸事情により二話以降は非公開にしています。理由については架空小説「仮名手本森友学園」(未完初回本)ダイジェストを参照]

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カテゴリー:架空小説「森友学園」

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