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2017/10/3の読売新聞の朝刊に、「編集手帳」の執筆者交代の記事が載っていた。
病気のため、夕刊の「よみうり寸評」を執筆していた人に代わるらしい。
こんなブログを書いていて厚かましいかもしれないが、何十年も読売新聞に目を通してきた読者として、心よりお早いご回復をお祈りしたい。
読売新聞を読んでいない人にとって(あるいは読んでいる人にとっても)、「編集手帳って何?」かもしれないが、よくたとえられるのが、
「朝日新聞でいう天声人語」
だ。
良くも悪くも、新聞の1面のコラムの代名詞としては、天声人語の方が知名度が高いように思える(個人の感想です)。
おそらく、テレビゲームはすべて「ファミコン」、コンビニはどの店舗も「ローソン」と言ってしまう高齢の知り合いのように(年齢・地域差があります)、「編集手帳」を指しながら「天声人語」と悪意なく言われてきたことだろう。
発行部数では朝日新聞を上回りながら、執筆者は周りからそう言われてたんじゃないかと思うと、勝手ながら心苦しくなる。
一定レベルの決められた字数で、発行部数日本一の新聞に毎日書き続けることは、それだけで、すごいことで、責任感と重圧も並大抵ではないことだと思え、敬意を表したい。
一部の他紙に見られるように、ただ単純に、政権を擁護するだけの内容や、野党を批判するだけの記事であれば、いくらでも書けるだろうが、そんな醜い真似は編集手帳では、見せなかったのではないだろうか。
執筆者が代わっても、御用新聞の記事にならないことを望みたい。
新たな「編集手帳」の執筆者は、夕刊掲載の「よみうり寸評」の人と交代するようだが、最近の「よみうり寸評」で思い出されるのが、2か月ほど前に、
読売新聞朝刊で金曜日に「籠池氏逮捕へ」の記事が出て、その日の夕刊の「よみうり寸評」では逮捕される前提でいろいろ書かれていたのに、籠池氏はその日逮捕されず、結局、土日を挟んで、月曜日に逮捕される
ということがあった。
「よみうり寸評」は、自分の新聞社が「籠池氏逮捕へ」と1面で書いてあるからそれを信用してその日の夕方に出るように書いたのだろうが、結果的に3日ほどずれてしまい、恥をかかされたことになり、同情に値する。
さらに言えば、前川氏の出会い系バー報道という格好のネタがあるのに、書くに書けない状況にあることにも、同情するが、それは自業自得なんじゃないかな、という気もする。
いずれにせよ、これからも、読売新聞の「天声人語」には期待したい。
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