「森友問題」で今日分かったことのまとめと考察(2018/10/11)

2018年10月11日に「森友問題」で分かったこと

[公開2018/10/12]

朝日新聞「ごみ深さ「3.8メートル」ない疑い 値引き根拠揺らぐ 森友国有地」(2018/10/11)

(要旨)

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「森友問題」で今日分かったことのまとめと考察(2018/09/21)

2018年9月21日に「森友問題」について分かったこと

[公開2018/09/22]

朝日新聞「籠池氏「秘密にする内容でない」 森友の書類不開示訴訟」(2018/09/21)

(要旨)

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「森友問題」取材記者による記事で分かったこと(2018/09/07)

2018年9月6日の大阪日日新聞に、森友学園事件の取材報道に携わっていた元NHK記者の方によるあいさつ文が載っていた。

大阪日日新聞、「野分 大阪発・論点 大阪から野分(台風)を起こします」、相沢冬樹、”大阪日日新聞で何を目指すか 森友学園事件と私 ”、2018/9/6。

http://www.nnn.co.jp/dainichi/column/nowaki/180906.html

(参照2018-09-07)

この記者の方の動向については、話題となっており、当ブログでも、2回取り上げた。(「森友問題」これまでのNHKスクープのまとめと考察(2018/05/18)「森友問題」NHKスクープのまとめと現時点での評価(2018/09/03))。

こうやって、実際に取材されている方の記事が読めるのは、大変ありがたい。というのも、その記事の書き方によって、取材経緯や時期などを、考察することができるからだ。

つい先日も、別件で、2018年度新聞協会賞に、朝日新聞の「財務省による公文書の改ざんをめぐる一連のスクープ」が選ばれ、その受賞記事がスクープの経緯と共に朝日新聞に載っていた。

朝日新聞デジタル、”改ざん「あり得ない話ではない」 調査報道で明らかに”、2018年9月5日14時29分。

https://www.asahi.com/articles/ASL8Z5Q1QL8ZUTIL03R.html

(参照2018-09-07)

この記事もまた、改ざんを知るに至った経緯や時期を、ある程度の幅に絞れる表現をしてくれており、いろいろな考察の材料を提供してくれた。

今回は、この2つの記事から読み取れることを考察してみたい。

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「森友問題」「ごみ論法」の研究

先の通常国会では、

「ご飯論法」

という言葉が、注目された。

上西充子、”「朝ごはんは食べたか」→「ご飯は食べてません(パンは食べたけど)」のような、加藤厚労大臣のかわし方”、5/7(月) 16:15 。

https://news.yahoo.co.jp/byline/uenishimitsuko/20180507-00084931/

(参照2018/09/04)

高度プロフェッショナル法案をめぐり、加藤厚生労働大臣のはぐらかしの答弁の手法を端的に示す言葉として、わかりやすく、反響を呼んだ。

「森友問題」でも、「ご飯論法」の答弁はいくつかあって、

「金額の交渉はあったが価格の交渉は無い」、「述べたのは一般的な規則」、「関係するといったのは贈収賄のこと」・・・

などが、思い起こされる。

ご飯論法が、安倍政権の特徴だと言ってしまえばそれまでだが、今回とりあげるのは、「森友問題」における「ご飯論法」ではない。

私が提示したいのは、「ゴミ論法」だ。

「森友問題」では当初から、「ゴミの存在」が議論となっていた。この「ゴミ」については、いくつかの経緯を経ているため、発信する側によって意味が異なっており、受け取る側によっては混乱して分かりにくくなっている。

そしてその分かりにくさを利用して「ゴミがある」と言ったり「ゴミがない」と言って都合のいいように使い分けて悪用する人物も存在する。ここでは、「ご飯論法」のネーミングを借用して、これを「ゴミ論法」と名付け、考察を試みたい。

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「森友問題」NHKスクープのまとめと現時点での評価(2018/09/03)

森友問題では、朝日新聞のスクープが際立っているが、他の報道機関も(一部の報道機関を除いて)、それぞれの強みを生かしたと思われるスクープニュースを出し、競い合って、森友問題で隠蔽された情報を明らかにしてきた。

NHKも、森友問題では重要なニュースをいくつか出している。

そして先日8/30、ある日刊紙に次の記事が出た。

日刊ゲンダイDIGITAL、”“左遷”の森友スクープ記者「記者続けたい」とNHKを退職へ”、2018年8月30日。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/236473

(参照2018-09-03)

この記事は、以前、当ブログ(「森友問題」これまでのNHKスクープのまとめと考察(2018/05/18))でも取り上げた、

日刊ゲンダイDIGITAL、”森友問題スクープ記者を“左遷” NHK「官邸忖度人事」の衝撃”、2018年5月17日。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229227/

(参照2018-09-03)

の続報と言える。

以前取り上げた際には、NHKニュースによる、森友問題関連スクープ報道を、私が把握している範囲で取り上げて、列挙してまとめた。

その後、財務省が隠していた応接記録の公表、改ざんについて報告書等が出て、いくつかのNHKスクープの正しさは証明された。

ただ、森友問題は、複数の時系列と複数の立場を把握し、かつ、リアルタイムで報道を追っていないと、スクープかどうかの判断はできない。一般の人が、「朝日のスクープは知っているけど、NHKにスクープはあったっけ?」と思っていても仕方のない面もある。

そこで今回は、前回まとめたNHKスクープ時系列を基に、新たに分かった点も含めて、これまでのNHKスクープについての評価をしてみたい。

[公開:2018/09/03]

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(番外編)「はだかのあべ様」(森友問題バージョン)

「仮名手本森友学園」は、実際に起こった出来事を元に脚色されたドラマであるが、「幕府」の追及から逃れるために、登場人物や時代背景を架空のものにしてあるということになっている。

「仮名手本森友学園」には、さまざまな物語の影響を受けた跡がうかがえ、今後の研究が期待されている。

その一方で、本編には採用されなかったものの、童話「はだかの王様」を基にしたと思われる、仮名手本森友学園にまつわる話を、偶然発掘したので、紹介したい。

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「森友問題」「(決裁参考メモ)森友学園事案に係る今後の対応方針について(H28.4.4)」の考察(2018/08/23)

「森友問題」が皮肉なのは、政権を守るはずの側が、文書の重要性を理解せずに、

「これが無実の証拠だ」

と公開するが、内容をよく読むと、むしろ関与していた疑いが強くなり、擁護どころか、隠したい政権の足を引っ張ってしまうことである。

今回取り上げるのは、

「(決裁参考メモ)森友学園事案に係る今後の対応方針について(H28.4.4)」

についてだ。

この文書を、「政権が関与していない証拠」だという、トンデモ主張をする人がいるようなので、この文書の真の重要性を指摘するとともに、このような主張をしてしまうことの考察をしてみたい。

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エピローグ 30年後 安倍晋三記念老人ホーム - 「やすらげないの郷」に集う関係者たち

205X年。

先代に続く陛下のご退位と新天皇のご即位が、国民の総意の元、つつがなく行われた。

それからしばらくして、豊中市の、とある老人ホームに、新たな仲間が加わった。

新天皇即位に伴う恩赦により、予定より短い刑期で巣鴨から出獄したA夫妻が、行き場もなく、この老人ホームが受け入れることになったのだ。

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読売新聞の翁長沖縄県知事死去についての社説がすごい

2018年8月8日。沖縄県知事の翁長雄志氏が、亡くなった。謹んで哀悼の意を表したい。

保守出身の政治家でありながら(いや、保守だからこそ)、沖縄県の知事として、沖縄のことを思い、沖縄のために主義主張を貫いた方だったと思う。

「どうせ国には逆らえないから、条件闘争で従えばよい」と、初めからあきらめて国の顔色をうかがうだけのほうが、よっぽど楽なのに、あえていばらの道を選んだのは、保守として、沖縄のためだったのだろう。

ご冥福をお祈りします。

ところで、翁長氏の死去について、読売新聞は2018/08/10朝刊の社説で、

”翁長知事死去 沖縄の基地負担軽減を着実に”

YOMIURI ONLINE、社説、”翁長知事死去 沖縄の基地負担軽減を着実に”、2018年08月10日 06時04分。

https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20180809-OYT1T50130.html

(参照2018-08-10)

のタイトルで載せていたが、その内容のすごさを、ぜひ紹介したい。

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「森友問題」(番外編)水田(仮名)の歴史観の考察

先日アップした当ブログ記事”「森友問題」決裁文書から名前を消された政治家が文字通り消えていっている件”を書いたのは、とある議員が、雑誌に稚拙な意見を載せて、議員の資質を問われていることがきっかけだった。

その議員は、現時点で未だに辞めていないこともあり(2018/08/09現在)、今回のきっかけとなった記事だけでなく、これまでも議員としての資質を問われる発言をしていたことが次々と発掘されて、注目と嘲笑を浴びている。

その中の一つが、

杉田水脈Twitter、「江戸時代(中略)男性ばかりが国を治めていたのに400年間、戦争をしていない」、18:38 – 2017年12月23日。

https://twitter.com/miosugita/status/944759137837113344(参照2018-08-09)

という発言だ。私は知らなかったのだが、この発言をした当初にも、ネット上ではツッコミが入ったようだ。

さすがに、後で数字だけを訂正したようだが、発言全体が事実誤認を前提にしているため、訂正になっていないし意味不明なままだ。

そんな中、真偽は明瞭だが、この議員の歴史観を表すかもしれないメモを手に入れたので、紹介したい。

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