この記事のこの場所に「この記事には広告が含まれます」という一文が目立つように書いてあります(ここはそういうところですよ?)
《以上広告アナウンスでした。以下本文》
「読売新聞を読め」
と言われるまでもなく、私は、朝日が昇る前に家に届く読売新聞を毎日のように愛読している。
そのおかげからか、安倍氏周辺の発言に、
「この主張は、以前、読売新聞の記事で見たことがあるぞ」
と、既視感を覚えることが、よくある。
読売の記事が政治家に影響を与えたのか、政治家が記者に影響を与えたのかはさておき、今回は、2018年臨時国会の前半に、安倍氏周辺の政治家の国会発言と読売新聞のこれまでの主張がリンクしているかのように見える点があったので、これまで私が当ブログで指摘してきた点と絡めて、2点、紹介したい。
1.2018年臨時国会稲田議員の代表質問(2018/10/29)
通常国会が7月22日に終わってから、3ヶ月ほどの空白があり、ようやく臨時国会が開催した。
首相の所信表明演説が行われたが、財務省の改ざん、省庁障がい者雇用水増しの件は一切触れられていなかった。
それに対する各党の代表質問者は、自民党は、なぜか、稲田議員だった。
稲田氏が代表質問に立ったことと、その内容が薄っぺらかったかどうかに関しては、ここでは触れない。
注目したいのは、次の発言である。
「国際会議の場では、安倍総理と話そうとする各国首脳が列を作る状況も見られ」
衆議院インターネット審議中継、開催日:2018年10月29日、会議名:本会議。
http://www.shugiintv.go.jp/
2:01:38ごろ~の書き起こし。(参照2018-11-11)
この国際会議で列ができるという話に既視感があり、思い出したのは、「首相官邸facebookで列ができている写真を載せていた」と言う話を、匿名掲示板で間接的に聞いた記憶だった。
私はフェイスブックをしていないので、今、改めて調べ直すと、以下のように書かれていた。
「演説が終わった後、出口には、たくさんの国々の方々が私を待っていてくださり、一人ひとりご挨拶をさせていただきました。」
首相官邸facebook、2018年9月25日。https://www.facebook.com/sourikantei/posts/1519452604821160
(参照2018-11-11)
そしてその後日、読売新聞の政治面コラムに、この行列のことが書かれていたので、当ブログでも備忘録程度に以下のようにメモっておいた。
・2018/09/29(土)朝刊政治面
今日の4面政治面コラムの「政(まつりごと)なび」は、「安倍外交」について何とかヨイショしようと、苦労の跡がうかがえた。首相の国連演説後に、握手の列が並んだという事実のみで、成果を強調しようとするが、苦しい。演説時に、空席が目立ったことには一切触れず。かといってウソは付けないので、列に並んだのが、外交関係者や大使館員であることは、しっかりと書いていたのは、記者としてのわずかに残っている良心からか。記名コラムだから、書きたいことを書けばいいのに、と思わず同情させる読売新聞はすごい。
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2018年下半期)(参照2018-11-11)
すでに当日の新聞は廃品回収に出してしまっていて手元になく、原文を確認できず、正確性に欠けるのは申し訳ないが、要するに、読売では、列に並んでいるのが「外交関係者や大使館員」であることを書いていた、と記憶している。
以上を時系列で並べると、列に並んでいたのは、
9/25首相官邸FB 「たくさんの国々の方々」
9/29読売政治コラム 「外交関係者や大使館員」
10/29稲田国会代表質問 「各国首脳」
ということになる。
果たして稲田氏の言う「各国首脳」は何を根拠にしているのか、現時点では、不明である。
なお、読売新聞は、稲田氏の代表質問の内容を、詳細として記事に載せていたが、この列の件は、なぜか省略していた。
2.2018年臨時国会杉尾議員の質問に対する安倍首相の答弁(2018/11/05)
2018年11月5日の参議院予算委員会では、杉尾秀哉議員が次の質問に移っているのにもかかわらず、安倍首相は以下のように答弁した。
「日中関係が悪化したのはですね、われわれが政権を取る前、突然国有化したことに端を発するわけでありまして」
参議院インターネット審議中継、開催日:2018年11月5日、会議名:予算委員会。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
2:37:26ごろ~の書き起こし。(参照2018-11-11)
(余談だが、このひとつ前の答弁で、安倍首相は、「冷静に」、「ファクト」などの単語を使っているだけに、前振りが効いて、この突然の答弁を際立たしている。)
日中関係の悪化については、読売新聞がキャンペーンのように、「尖閣諸島国有化をきっかけに」と強調していることを、去年、当ブログでも以下のように取り上げていた。
ここ最近の、日中関係を記した読売新聞の記事に、気になることがあった。
読売新聞の日中関係悪化の原因の決めつけがすごい(参照2018-11-11)
それは、日中関係が悪化した時期を、
「2012年の尖閣諸島国有化をきっかけ」
ということを、やたら強調していたのだ。
その時は、
「読売新聞は安倍政権寄りだから、『悪化の原因を民主党政権のせいにしようとしている』と、勘ぐりやすいが、これはたまたま2017年9月で国有化5周年を迎えるから、強調していただけ」
と(我ながら見え透いた)結論に落ち着いていた。
ところが、今回、一年たって、安倍首相自らが、日中関係悪化は尖閣諸島国有化が端緒、と読売新聞とリンクしているかのような発言をしたことにより、結論を変える必要が出てきた。(と言っても一周回って、当初の「勘ぐり」が正しかった、ということに過ぎないが。)
皮肉なのは、尖閣諸島国有化によって最も利益を受けた人物は、ある意味、安倍氏である、とも言えなくはないことである。
もう誰も覚えていないかもしれないが、尖閣諸島国有化の同時期に行われた、自民党総裁選では、石原伸晃氏が当初は最有力候補だった。当時の幹事長である石原氏が出馬したことにより、現職の谷垣総裁が出馬断念に追い込まれたこともあり、石原氏に票が集まるとみられ、事実、1回目の議員票は1位だった。だが、地方票で大きく劣り、議員票と地方票の合計で3位になり決選投票に進めなかった。最終的に当選したのは、第1回投票で議員票・地方票がともに2位だった安倍晋三氏だった。
この石原氏の失速を生んだ原因の一つが、父親である当時の石原慎太郎東京都知事の尖閣諸島購入の寄附金集めであった可能性があり、この国有化騒動が無ければ、石原氏が当選を果たし、安倍氏の再任は無かった、と言えなくもない。「大風吹けば・・・」のたとえに近いが、尖閣諸島国有化が、間接的に、安倍氏の首相再任をアシストした、と連想できるのである。
安倍首相にとっては、「尖閣国有化、万歳」と言ったところではないだろうか。
なお、読売新聞は、11/5の首相答弁の内容を、詳細として記事に載せていたが、この国有化の件は、なぜか省略していた。
3.安倍氏周辺と読売のリンクはやっぱりすごい
以上、2点が、2018年臨時国会の前半早々に、立て続けに起こった。
まるで答え合わせをするかのように、私が過去に書いたブログの内容を、再確認させてくれた。
「読売新聞を読め」
とは、よく言ったものである。
これだけでもすごいのに、さらにすごいのは、読売新聞は、この安倍氏周辺のリンクしたところを、改めて記事にしないところである。
私のような卑小な人間であれば、今回のブログ記事のように、「昔、当ブログで指摘してた」と、鬼の首を取ったように自慢するが、読売新聞は、今回、その答弁を省略して載せなかった。
読売がこれらの発言を省略したことにより、私はそうは思わないのだが、読売新聞が、
- 「稲田氏の『各国首脳が列』発言を省略するのは、『各国首脳』のファクトチェックを避けるために、卑怯にも逃げたのでは」
- 「安倍首相の『国有化を端とする』発言を省略するのは、尖閣国有化に焦点が当たると安倍氏の都合が悪くなるので、忖度して隠したのでは」
といった誤解を受けかねない。私はそうは思わないが。私のような卑小な人間であれば、その誤解を恐れてむしろ積極的に記事にしようとするものだと思ったが、読売は、あえて触れない選択をしたところがやっぱりすごい。
私はそうは思わないが。
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