「森友問題」で今日分かったことのまとめと考察（2018/02/02）

《広告》

この記事のこの場所に「この記事には広告が含まれます」という一文が目立つように書いてあります（ここはそういうところですよ？）
《以上広告アナウンスでした。以下本文》

2018年2月2日に「森友問題」について分かったこと

[公開2018/02/03]

2018/02/01の辰巳孝太郎議員・宮本岳志議員の記者会見（Youtubeで全編公開）

2016/03/16の音声データについて

「03/16の時点で国側がストーリーを作っていたことをうかがわせる内容」
「国側は『新たなゴミ』を匂わせているが、籠池は理解せず不安そう」
「テープ後半、役人が帰った後の、設計業者らとの会談も残っている。籠池「なんで言ってくれなかったのか」」
「このやり取りの内容については、去年の特別国会で財務省は存在を認めている」
「昭恵夫人から籠池氏か籠池夫人のどちらに来た電話かは不明」

2015/11の時点で田村室長が森友学園に関係しての照会だと認識していたことについて

「2018/01/22付で理財局が文書で回答」
「去年の11/28特別国会で、総理「理財局長も、近畿財務局長も、昭恵が名誉校長だと知らなかった」、宮本「田村は知っている」、太田「調べる」の回答」
「その前に、田村室長、中村総務課長を部屋に呼んで1時間半ほど直接質問していた」
「その時に、「谷査恵子は何と名乗った」「学校法人の借地料の引き下げについて質問があったとき、借地契約している学校法人はただ一つしかない、森友学園のことだと、ピンときただろう」と聞いたら、田村は「はい」」。
「田村が安倍昭恵首相夫人関係の森友学園の質問だと認識していたことを、文書で確認したもの」

その他

「情報源は明かせない。報道するときの情報提供のクレジットは共産党で」
「財務省は2015/09/04打合せメモの記録が残っていないと言うが、法務相談にこの経緯が載ってある（「施主に伝わっていなくて困っている」）」
「棟上げ式の話は、（ブラフかもしれないが）3/30の口裏合わせの時にもサミットが終わったついでに夫人を呼ぶ話をしている。実際には、工事が延期されて合わなかったようだ」
「籠池さんが全部真実を語っているとは思っていない。昭恵夫人自身に証人喚問で真実を語ってもらうしかない」

日本共産党、「財務省は昭恵氏関与を認識」、”辰巳議員、宮本岳志議員会見　森友学園の土地売却問題について　安倍昭恵氏の証人喚問要求 ”、2018/02/01 に公開。
https://www.youtube.com/watch?v=SXSRAfJU0TE
（参照2018-02-03）

2018/02/02衆議院予算委員会

阿部知子議員の質問「昭恵夫人が籠池に電話したかどうか」に対する安倍首相の答え

「確認したところそのような電話はしていない」
「そもそも妻は籠池氏が財務省の室長と面会をしていることを全く知らないし、知りようもない」

朝日新聞デジタル、”首相「妻は電話していない」　籠池氏めぐる音声データ”、2018年2月2日16時47分。
https://www.asahi.com/articles/ASL225FJBL22UTFK011.html
（参照2018-02-03）

川内博史議員の質問

太田「新たなゴミにこだわると議論が錯綜・・・（ヤジ）・・・すいません、それは失礼しました、お詫び申し上げます・・・」
太田「平成27年秋の有益費の事業者と、28年3月の学校建設の事業者は実は別」
川内「籠池の言う『新たなゴミ』と契約上の『新たなゴミ』の違い、茂木さんわかります？　わからない。茂木さんに分からないとみんなに分からないかもしれない」
川内「（「深いところにあるよ」とのヤジ）、そうじゃない。ああ、菅原さんの質問に答えてもしょうがないけど」
川内「総理、ここまで合点していただけましたか？」

衆議院インターネット審議中継、2018年2月2日、予算委員会。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&u_day=20180202
（参照2018-02-03）

（感想）

昨日予測した点だが訂正。［→まとめと考察（2018/02/01）］

「2015年11月時点で田村室長が森友案件だと認識していた点を、宮本議員が突き止めたのは、本省の相談記録に載っている可能性があったから」と予測していたが、ハズレた。

実際には、上記の会見の通り、去年の時点で、シンプルに、直接、田村氏に尋問して、白状させていた。

個人的には、田村の本省での相談記録から、昭恵夫人の関与の証拠が出てくる可能性を考えていたが、宮本議員は別ルートからあっさり白状させていた。

宮本岳志議員の調査力に、ただただ、脱帽。

ただ、今となっては、ちょっとイイワケ臭くなるが、回答が、今年の1/22付なので、毎日新聞の法律相談が1/20スクープなのを考えると、相談記録の存在が影響を与えた可能性はある。
（あと、宮本議員は、田村氏だけでなくなぜか総務課長も呼んでいるが、総務課長は行政文書の管理責任者だったはずなので、全く無関係とはいえない可能性が少し。）

あと、川内議員のやり取りを見ていると、ようやく問題点が分かってきた感じ。

（ただ、茂木や菅原は理解していないようで、安倍は合点しているふりをしているようだが）。

籠池とＦ原工業とＳ井弁護士がゴミの深さにこだわらない理由と、
近畿財務局と大阪航空局とＫアラ設計が3ｍより深いところからのゴミにこだわる理由。

奇しくも太田理財局長が「平成27年秋の有益費の事業者と、28年3月の学校建設の事業者は実は別」と言っている点がこの問題を理解するポイント。
（正確に言うと、Ｆ原工業は、下請けとして27年秋の有益費の工事に参加しているが）。

このルートから行けば最終的には2015/09/04打合せ記録に行き着く。

まだあるという行政文書も含めて、今後の追及に期待したい。