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《以上広告アナウンスでした。以下本文》
「赤木ファイル」が、やっと、公開された。
財務省が、裁判所と原告側に送付し、6/22(火)着と同時に、原告弁護団側提供で関係者やマスコミ等には全文が行き渡り、概要が報道されたようだ(そして、現在進行形で報道されている)。
ただ、全文を読めるところを、個人的に探したのだが、なかなか見つからなかった。
財務省のホームページ、報道している記事のページ、関係者が所属している組織のホームページ、関係者のSNSなど、一通り、たどってみたが、見つからなかった。
結論から言うと、全文を公開しているところは、6/24(木)に、見つかった。
6/24(木)に、「森友問題再検証チーム」ヒアリングが行われている流れで、「NORIKOROCK石垣のりこ後援会」さんが、参考資料として、スキャンした資料をPDFでDorpboxにアップしてくれているのに気づき、ありがたく、ダウンロードさせていただいた。
【国対ヒアリング】6月24日(木) 14:00~通算第56回「森友問題再検証チーム」ヒアリング
立憲民主党ホームページ、”同”、2021年6月23日。【国対ヒアリング】6月24日(木) 14:00~通算第56回「森友問題再検証チーム」ヒアリング – 立憲民主党 (cdp-japan.jp)(参照2021-06-25)
NORIKOROCK石垣のりこ後援会さんはTwitterを使っています 「https://t.co/yEIeBscGPz https://t.co/lj9i9vDbEu」 / Twitter
https://twitter.com/norikorock2019/status/1407939547153846284(参照2021-06-25)
「赤木ファイル」の内容については、次回、触れるとして、今回は、初心者がどのように全文を探そうと、ネットで四苦八苦したかを、寄り道して紹介したい。
その前にちょっと寄り道
本題に入る前に、ちょっと考えてみたい。
「赤木ファイル」の所有権は、いったい誰にあるのだろうか。
組織(財務省)のものなのか、作成者(故・赤木氏)のものなのか、権力者のものなのか、ジャーナリズムのものなのか、遺族のものなのか、国民のものなのか。
「赤木ファイル」は、(改ざんという行為とはいえ)行政の経緯を跡付ける重要な資料なので、行政文書であることには間違いない。ということは、(一義的には)財務省が所有し、管理していることになる。そして、行政文書は、(未来も含めた)国民の財産でもある。
ところが、「赤木ファイル」を所持する財務省が、これまで、その存在の主張しなかったという奇妙な状況にあったため、所有権が曖昧なものになってしまっている。そしてそのことは、財務省が、公文書という国民の財産を毀損したことを意味している。
財務省が「所有権」を主張しないのなら、権利は作成者が独占することとなり、ひいては遺族が、権利を引き継ぐこととなる。
そして遺族のご意志で、関係者に全文(コピー)が提供されるのは、何の問題もない。
ただ、提供を受けた関係者が、勝手に公開するのは、難しいかもしれない。商業利用などの疑いがかかると、権利関係の処理が複雑になる。特に所有権がどこにあるのかわからない今回のようなケースでは、公開に躊躇があるだろう。
備考)
思い返すと、財務省の改ざん文書が公表された時や、赤木氏の手記が公表された時は、いくつかのマスコミ各社のホームページでも、関連文書を含めて全文が公開されたりした。それだけ注目度が高かったということと、所有者がはっきりしていたからだろう。それに対し、今回、全文公開、あるいは全文紹介をしたマスコミが見られなかった(個人の確認です)のは、注目度という理由だけではなく、権利関係、という点がネックになっていたかもしれない。
だからと言って、今回、「NORIKOROCK石垣のりこ後援会」さんがアップロードしてくれた行為が、権利関係を無視したものだとは、全く思ってない。国会に提出された後のものであり、すでに報道等で内容は行き渡っており、営利性は感じられず、公益性を考えれば、何ら問題はないだろう。全文を紹介してくれたことには感謝したい。
逆に言えば、これまで存在を確認せずに、いわば権利を放棄していた状態の財務省が、この期に及んで、黒塗りするのは、どのツラ下げて、である。
財務省のホームページを散策
今回、「赤木ファイル」の全文が公開されているかどうかをネットで調べる際、ダメモトで、財務省のホームページに行ってみた。
思い返せば、今から3年前(2018年)に改ざんを公表した際は、トップページからすぐに改ざんに関するページに行けるようになっていたように思うが、それもいつの間にかリンクが消え、該当ページは検索しないと出てこないような位置に追いやられていた。
そして今回、久々に、財務省のホームぺージへ行くと、思っていたのと違うデザインのページが出てきた。いつの間にか、リニューアルされていた。
財務省ウェブサイトをリニューアルしました
財務省ウェブサイト、トップページ>広報・報道>その他の広報・報道関係>財務省ウェブサイトをリニューアルしました、”同”、令和3年5月31日。財務省ウェブサイトをリニューアルしました : 財務省 (mof.go.jp)(参照2021-06-26)
日付を見ると、令和3年5月31日。つい最近、リニューアルしたところのようだ。
財務省は、赤木ファイルを探す時間や黒塗りにあれだけ時間をかけているからよっぽど忙しいのかと思っていたが、サイトをリニューアルする予算と時間はあったようだ。(4年ほど前の年度末のクソ忙しいはずの時期に、国会対応に追われて追い詰められたと言いながら、それよりもっと手間のかかる改ざんをする余裕は財務省にあったことを思い出す。)
とりあえず、該当しそうな項目を探す。「週間アクセストップ10」、「新着情報」などに目を通すが、それらしいものは見つからない。
続けて、「財務省再生プロジェクトについて」の項目を見つけた[財務省再生プロジェクトについて : 財務省 (mof.go.jp)]。ただ、以前見たときに見当はずれだったので、ここにはないだろうと思いながらも、念のためクリックすると、「New!」のマークが。
結論を言うと、これも関係なかったのだが、寄り道してしまうことになる。
「財務省 再生プロジェクト 進捗報告」の調査報告
「財務省再生プロジェクト」は、3年前に発覚した「一連の問題行為」を反省し、財務省再生のために取り組み始めたものだが、年一回行われる予定の報告が、新たに今年の6月25日にされたらしい。
正直、内容に興味はないが、「New!」になっていると既読にしたい本能が働いて、思わずクリックすると、PDFのページが開いた。
財務省 再生プロジェクト 進捗報告
同。20210625_houkoku.pdf (mof.go.jp)(参照2021-06-26)
2021年6月25日
財務省再生プロジェクト本部
プレゼンテーションソフトで作った、よくある資料という印象を持ちながら、ざっと目を通す。「コンプライアンス」などの、これもよくあるカタカナ言葉が躍る。
とても、3年前に改ざんが発覚した組織とは思えないオシャレな(上っ面な)内容だ。(個人の感想です)
気になったので、「改ざん」でPDF内を検索すると、1件だけヒットした。だがそれは、「(参考)財務省再生プロジェクトの経緯」の年表で、「(前略)改ざん等に関する調査報告書の公表」と、参考にした報告書のタイトルに含まれているだけだった[同p28、PDFページ29]。財務省は、3年たって、何を反省するべきなのか、忘れてしまっているようだ。(個人の感想です)
こうなると、これまでの進捗報告も気になるので、それ以前の報告もチェックをしてしまう。
昨年の報告書では、すでに、「改ざん」の検索結果は0件だった。[同、進捗報告(2020年6月23日(火)公表)(PDF:3405KB)]。「改善」、「改革」などの言葉は踊るが、すでに去年の時点で、「改ざん」には言及していなかったことになる。それを考えると、今年(2021年)に参考年表を追記することで、「改ざん」の文字を含めたのは、頑張った結果なのかもしれない。(どこが?)
更に検索すると、二年前の報告書でも、「改ざん」は0件だった。[同、進捗報告(2019年6月27日(木)公表)(PDF:870KB)]。これは2回目の報告だが、ここまでくると、初めから、「改ざん」には触れていなかったのではないかと、予想してしまう。ちなみに、「はじめに」では、「一連の不祥事を真摯に反省」[同p2、PDFページ3]とあった。
そして、不安になりながら、最初の報告を検索すると、「改ざん」は1件だった。[同、進捗報告(2018年10月19日(金)公表)(PDF:889KB)]。報告書での冒頭の、「1.はじめに (1)検討の経緯」で、「決裁文書の改ざん」ほかの「一連の問題行為」が経緯にあることを言及していた[同p2、PDFページ3]。
せっかくなので、それぞれの報告書で使われた言葉を、整理して表にした。
2018/10/19公表 | 2019/06/27公表 | 2020/06/23公表 | 2021/06/25公表 | |
経緯についての表現※ | 一連の問題行為 | 一連の不祥事 | 組織改革を進めてきました | 改革を進めてきました |
「改ざん」検索結果件数 | 1件 | 0件 | 0件 | 1件 |
「反省」検索結果件数 | 3件 | 1件 | 0件 | 0件 |
「コンプライアンス」検索結果件数 | 31件 | 55件 | 47件 | 75件 |
※「経緯についての表現」については、個人的な解釈によるまとめであり、原作者の意図とは異なる場合があります。
これを見ると、(あくまで検索結果からであるが)、財務省は、一年後に「改ざん」は無かったことになり、「反省」も二年後には無くなり、3年後に「改ざん」をふと思い出して「コンプライアンス」を連呼する「改革」を進めてきた、ということになる。
どうやら、財務省が進めてきた改革とは、「コンプライアンス」をこれでもかと連呼することにあるようだ(あくまで検索結果からであるが)。
財務省ホームページの答えは?
だいぶ寄り道してしまったが、ホームページからリンクでたどるのは諦め、手っ取り早く、サイト内検索をすることにした。
まずは、ストレートに「赤木ファイル」と入力し、クリック。「6件(0.37秒)」と出た。[検索当時の個人的な確認です]
ところが検索結果は、大臣会見で言及したというのが2件、「赤木氏」の名前が出ていないはずの3年前の改ざん報告書がなぜか検索順位2位でヒット、残りの2件は、地名と別人の「赤木」+「ファイル」で意図していたものと違うものがヒットしていた。結局、求めていた赤木ファイルは、財務省のホームページでは公開されていないようだった。
仕方がないので、別のことも聞いてみることにした。
とりあえず、「改ざん」と入力して見る。検索ボタンを押すと、約235件がヒットした。[検索当時の個人的な確認です]
財務省HPで「改ざん」と聞いて、出た答えが約235件、という結果に、正直、どう解釈していいかよくわからない。多いようにも見えるし、まだまだ隠しているから本当はもっと多い、とも思ってしまう。何せ、改ざんした実績があり、反省していないようにしか見えない相手を信じる方が無理だろう。
まともな答えは返ってこないだろうと諦めつつも、最後に、一つ聞いてみた。
財務省さん、「二度と改ざんはしないと誓う」かどうか教えて下さい。
その答えは、
だった。(検索結果を見ただけでは)また、改ざんする気満々じゃないの。
スイマセン、寄り道しすぎました。
結局、赤木ファイルは、全文報道されてから二日後に、冒頭で記したページからダウンロードしました。
内容については、次回に譲ります。
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