「森友問題」全文公開された「自殺職員手記」についての整理と考察(後編)―手記の考察

前回記事”「森友問題」全文公開された「自殺職員手記」についての整理と考察(前編)―手記の要旨[2020/03/22]”からの続き

「手記には新事実がないから再調査しない」と言っている人間がいるようだが、それは手記を読んでいないウソつきか、その発言は「手記はすべて事実」と認めることなることに気付かないバカか、のどちらかだろう。

後半となる今回の記事では、前編でまとめた要旨を元に、内容について考察してみたい。

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「森友問題」全文公開された「自殺職員手記」についての整理と考察(前編)―手記の要旨

森友問題で、自死された財務省職員の遺書・手記は、2020年3月18日(水)発売の週刊文春(2020年3月26日号、株式会社文藝春秋)に、相澤冬樹氏による記事と共に、全文が掲載された。また、同日、大阪日日新聞にも、手記が全文掲載された。[大阪日日新聞、19面。https://www.nnn.co.jp/dainichi/で当日閲覧可能な紙面ビューアで確認(参照2020-03-18)]

また、翌日は、ご遺族が国と佐川氏を提訴したという記事とともに、手記全文を掲載した全国紙があったようだ。(全国紙の各紙を確認した訳ではないので、各紙の詳しいことは分からないが、読売新聞は全文を掲載していないことは個人的に確認した。)

公開された手記全文の内容について、当ブログでは二回に分けて、整理し、考察したい。初回となる今回は、まず、要旨をまとめることとする。

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「森友問題」「自殺職員手記」に書かれた「法律相談文書」についての整理(2020/03/18)

2020年3月18日(水)発売の週刊文春(2020年3月26日号、株式会社文藝春秋)で、森友事件で自殺した財務省職員の遺書が公開されるとの報道があった。

「すべて佐川局長の指示です」森友事件で自殺した財務省職員「遺書」入手

文春オンライン、「週刊文春」編集部、”同上”、2020/03/17。https://bunshun.jp/articles/-/36667(参照2020-03-18)

改めて、自死した職員のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族にお悔やみ申し上げたい。

現時点で私は、記事全文を読んでいないが、上記記事に掲載されていた手記の写真の一部に、

(前略)本省より財務局に以下の対応の指示がありました
(中略)
●検査院には法律相談関係の検討資料は「ない」と報告する
(後略)

同上。記事内の掲載写真から一部分を書き取り。(2020-03-18参照)

と書かれてあることが読み取れて、驚かされた。

これまでの財務省や会計検査院の報告と異なる点であり、手記の内容が事実であれば、財務省は未だにウソをついていることとなる。

そこで今回は、

森友問題における「法律相談文書」

について時系列を整理することで、この食い違いについて明らかにしたい。

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(番外編)アベさんの独白

悪役と言えば、憎まれることでその存在意義を見出す。

そんな憎まれ者の悪役でも、悪役なりの魅力があって、「ダークヒーロー」や「ヒール」と言った横文字で、かっこよく、もてはやされることは、よくある。

架空小説「仮名手本森友学園」では、アベさんは諸悪の根源として描かれているかのようだが、不思議なことに、憎まれ役のアベさんには悪役としての魅力すら感じさせないものになっている。

悪役で憎まれるうえに、悪役としての魅力もない、という状態だ。

そんな、踏んだり蹴ったりのアベさんだが、その「アベさんが本音で語った」ことを、「総理に一番近い記者」と自称する人物が記録した、という手記らしきものを偶然発見し、真偽は明瞭だが、何かの役に立つかもしれないので、紹介したい。

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