8/16の読売新聞朝刊の安倍首相への風刺画?がすごい

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読売新聞から、政治風刺の一コマ漫画が消えてから久しい。いつ終わったのかもはっきり覚えていない。しかし、読売新聞は、写真とイラストを駆使し、時の権力者を風刺する努力を怠ってはいなかった。その証拠が、2017年8月16日の朝刊にあった。

証拠写真

トランプのポチ犬
2017年8月16日読売新聞朝刊3面記事「301条 米中緊張」の部分写真 安全のため画像を一部加工しております。

一見すると、この画像は、日米中朝の4か国の関係をわかりやすく図示したものだと思われる。

しかし私は見たとき、妙な違和感を感じた。まるで、

安倍首相の首がトランプ大統領にロープで引っ張られている

ように感じたのだ。

「まさか、あの読売が」

改めて図を見直すと、ほかの3カ国が矢印で関係を図示しているのに対し、日本はアメリカと黒い細めの線でつながっているだけ。

しかもその線が、安倍首相の頭に突き刺さっているため、余計に首を引っ張られているように見えてしまう。

ここまで来て、私は疑った。

まさか意図的にやっているのでは

政治風刺画は、一コマで政治状況を表現し、権威・権力を茶化す。
この記事の図は、まさに、読売新聞が安倍外交を茶化す、渾身の政治風刺画だったのではないか。

改めて画像を拡大して見てみよう。

ハンギング首相
2017年8月16日読売新聞3面「301条 米中緊張」の記事内の図より

うっすらとだが、黒いひもはトランプ氏の手にかかっているのがわかる。

黒いひもは安倍首相の頭につながっている。

そして何とも言えないこの表情。

もし私が学生時代に、教科書にこの写真が載っていたら、首の周りを黒い帯で塗りつぶし、吹き出しをつけて何か一言を述べさせる落書きを、授業そっちのけでやっていただろう。

ここまでくれば、確信した。読売は意図的にやっている-。

意図的でないのなら、潜在的に首相に対する何らかの思いがあり、デスクもそれを見逃す風土があるということになるだろう。

いずれにせよ、このように、読者の気づかないレベルで、安倍首相を風刺する、読売新聞はすごい。

(そして話は変わるが、もう一つ、この日の朝刊で、読売新聞は、安倍首相を逆の意味で風刺している。この記事の隣に前日行われた戦没者追悼式をテーマにした社説が載っているが、陛下のお言葉やこれまでの歩みを述べるだけで、安倍首相の式辞について一切触れなかったのだ。このような不公平に、「放送法遵守を求める視聴者の会」は黙ってはいないのではないか。ぜひ、この点でも意見広告を載せてもらいたいものだ。)

補足)2017/9/17追加
上記の社説の件について。後日、2017/9/14の読売新聞朝刊(大阪本社)の読者投稿欄「気流」で、読者の投稿として、戦没者追悼式に出席した方の投稿を載せていたが、こちらはちゃんと、天皇陛下と安倍首相の言葉が聞けて良かったという感想を述べている投稿を載せていた。まるで、「社説で安倍首相のことを載せ忘れたことを、読者投稿欄で読者に代弁させてフォローする」かのように見えてしまうところが、やっぱり読売新聞はすごい。

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