「国会質問通告デマ」でもだいぶ前から「通告」していたかのような読売新聞はやっぱりすごい

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この記事のこの場所に「この記事には広告が含まれます」という一文が目立つように書いてあります(ここはそういうところですよ?)
《以上広告アナウンスでした。以下本文》

今回の本題とは関係ないが、あるお話を発掘したので、冒頭にて、以下、抜粋しておく(作者非不明)。

奈良のシカとバカとかくかくしかじか(要旨抜粋)

教師「では今から試験を行います」
シカ「出題範囲を教えて下さい」
教師「今まで授業でやったところです」
シカ「それではわかりません、もっと詳しく教え貰わないと、ウチの塾の先生が困ります。あと、間に合わないので試験は来週の月曜日にしてください」
教師「・・・仕方ありませんね。では問題用紙が出来上がったらその塾にFAXで送っておきます」

塾教師「・・・やっとFAX来た、・・・バカ生徒でも答えられるようにするには徹夜するしかない・・・」

試験官「おはようございます では試験を始めます」
シカ「一問目は、・・・(手元の紙を見る)・・・かくかくしかじか(書き写し)」
シカ「二問目は、・・・(手元の紙を見る)・・・がくがくじかしか(ママ書き写し)」
シカ「次は・・・(この問題は・・・答え書いてない)、答えられません(逆ギレ)」
シカ「お次は・・・(慣れて来たな、ここでアドリブかましておくか)台湾に戦艦きたらヤッタるでー」

試験官・教師・他の生徒「(マジかこいつ・・・)」
塾教師「(あのシカ、何を言い出すんだ、原稿にないこと言いだしやがって、余計な仕事増やしやがって・・・)」

シカ「私は悪くない! 試験前に問題用紙を早く渡してくれなかった先生が悪い!だから、撤回しない!」

シカのフン「二日前には問題用紙を渡せー!ルール守れー!裏金のことは聞くなー!」

バカ「悪いのはヤトーだー!」

以上の内容はすべてフィクションで、実在する人物、会社名などと一切関係しません。もし実在する誰かを連想して侮辱されたと感じてしまったのなら、それはあなたの豊かな想像力の責任ではありますが、ご指摘はシカと受け止めます。とかなんとかかくかくしかじか。

「国会の質問通告」については、読売新聞では、以前から政治記者コラムや社説等で(同じ内容で定期的に繰り返し)何度も取り上げてきていた印象のあるテーマなのだが、今回沸き上がったいわゆる「二日前ルールデマ」については、なぜかあまり積極的ではないように見えた。(記事執筆時点での個人の印象です)

これまで、読売新聞は、

「官僚が早期に辞めるのは国会対応のせい(だから野党の質問を制限せよ)」(個人による意訳で正確でないかもしれません)

という(意味不明な)主張を繰り返してきていただけに、不思議だった。(個人の不思議です)

正直、これまであれだけ繰り返し主張していたのだから、今回のブーム?にも当然乗ってくるものだと思っていたが、意外だった。何らかの嗅覚が働いたのだろうか。(個人の嗅覚です)

もちろん、きっかけ(午前3時出勤してワタシ勉強してるアピール)が週末金曜日(11月7日)だったことや、たまたま、その週明けの月曜日が新聞休刊日(11月10日)だったこともあって、土日は政治部がしっかり休んでたから単に乗り遅れただけ(外部との調整に手間取っただけ)かもしれない。(個人の予測です)

だが、やっぱりと言うべきか、読売新聞は、14日朝刊の社説で、従来とほぼ同じ(意味不明なまま、個人の感想です)だが、少しアレンジを加えた主張をしてきた。

内容も運営も旧態依然では 衆参予算委員会

読売新聞大阪本社版、2025年11月14日(金)朝刊13s、3面総合面社説。

「二日前ルールというデマ」に乗っからずに危機回避しておきながら、事前でも事後でも、しっかり二日以上の余裕をもって、社説で「質問通告」についてに「回答」するかのような読売新聞は、やっぱりすごい。

これまでの読売新聞の「国会質問通告」の取り上げ方がすごい

私が、以前、読売新聞の、「国会質問を問題視する(だから野党の質問を制限すべきだ)」(というよくわからない、個人のわからないです)記事を見て、当ブログでメモに残しておいたのは、2019年11月9日のことだ。(個人のメモです)

その日の夕刊の論説委員のコラムに、

官僚の疲弊招く国会質問

読売新聞、論説委員川嶋三恵子、「とれんど」、”同上”、2019年11月9日夕刊2面。[今回の引用で現物は未確認のため、当ブログ記事の同日のメモからの再引用(参照2025-11-14)]

が掲載されており、それを読んだ当時の個人的な感想は、

(前略)
記事では、ある管理職の官僚が退職して、その理由として「国会対応」云々としている。この国会対応についての話は、先月中旬ごろから政権に近い評論家が「質問通告が遅い」と一斉に同じことを言いだしていて、そこから半月以上たっているので「ああ、周回遅れのいつもの読売ね」という印象しかない。(後略)

同上当ブログ記事からの抜粋(参照2025-11-14)

だった。

改めて見ると、当時から、政権に近い評論家たちが一斉に同じことを言いだして、その後しばらくして、読売新聞が追従する、というスタイルがあったようだ。(個人の確認です)

[参考:なお、「政権に近い評論家たちが一斉に同じことを言いだす」という表現は、2017年の籠池氏証人喚問の時の、枝野議員の発言、

不思議なことなんですが、一部の評論家と称する方たちが口をそろえて同じことを数日前から言っていまして、(後略)

[国会会議録検索システム、会議録テキスト表示、「第193回国会 衆議院 予算委員会 第18号 平成29年3月23日」、発言URLを表示。https://kokkai.ndl.go.jp/txt/119305261X01820170323/270(参照2025-11-14)]

から流用させてもらっている。]

これらの「政権に近い評論家たちが一斉に同じことを言い出してきた」内容が奇妙なのは、一番に責任を持つべき行政府の大臣の存在が一切無視されていることだ。

立法府の議員が、議会で説明を求めているのは、責任者の大臣に対してであり、官僚に対してではない。官僚は大臣に回答案の作成を命じられているだけだ。官僚の職務が過剰なのは大臣の命令のせいであり、その責任を一義的に持つべきなのは大臣である。

普通に考えれば、部下の激務は上司・組織の責任である。それなのに、その上司・組織の責任を一切問わずに、質問した方にだけ文句をつけている。

普通の民間企業なら、営業が納期無視して取ってきた仕事のせいで、現場作業員が徹夜になったとき、現場作業員が相手顧客に直接文句を言ってきたら、営業が慌てて止めるだろうし、直接文句を言われた顧客にしても、「あなたのところの営業はできると言ってたけど、どういうこと?まずは営業担当を呼んで」とあきれて答えるしかないだろう。

「上司(大臣)が悪い」というだけなのに、「顧客(議員)が悪い」とすり替えられている。

このすり替えが、曲がりなりにも一定の成果を上げているように見えるのは、「共感力の高い」人間ほど、自分が関係する内容で、誰かが苦しんでいるのを見ると、自分の責任だと感じて(無意識に)自らの行動を縛りがちになるからだ。

これは「フェアトレード」の考え方を例にあげればわかりやすいだろう。

「先進国で○○を安く飲めるのは途上国の農園で現地の作業員が安く雇われているから。現地の人の搾取の上に成り立っている価格の安さを否定し、相応の対価を払って、現地の作業員にも相応の対価が受け取れるような取引をめざす。」(個人によるまとめで正確ではない可能性があります。あと、物価高の今、○○については「値上がりして安くない」と反論されそうで、適当なものが思いつかなかったので○○と表記しました。)

フェアトレードは、消費者と生産者を対等に結び付ける、崇高な考えであり、経済を持続可能にする、理想的な考えである。

国会質問でも、行政府に対しての回答を求める議員と、実質的に回答を作成している官僚のあいだに、「フェアトレード」が望まれるのは当然で、議員も(少なくとも表向きは)それを望んでいるだろう。「フェアトレード」(官僚の過度の負担軽減)を求められれば応じるのは当然だ。

ただし、その「フェアトレード」を、間に入っている「資本家」が強調した場合。
「質問通告の事前ルール」を、間に入っている大臣(やその取り巻き)が口にした場合。

「フェアトレード」を理由にして値段を釣り上げておきながら、生産者に対して対価を上げずに利益を自分の元にため込むことができる。
「官僚の負担軽減」を口にして国会の質問権を制限しておきながら、官僚に対して業務を削減せずに国会への説明責任を逃れることができる。

「フェアトレード」は、間に入った人間が邪悪であれば、容易に搾取される。

間に入った人間が「フェアトレード」(とそれに類すること)を消費者側(野党議員)に押し付けているときは、注意すべきだ。

果たしてそれは本当に「フェア」なのか。生産者にフェアな対価は届いているのか。

質問通告が早ければ、官僚の負担は本当に軽減されるのか。

質問通告が早ければ、行政府による、国会への説明責任は果たされるのか。
質問通告が早ければ、党派性のない、正確で公正な回答が返ってくるのか。
質問通告が早ければ、裏金問題などで官僚に頼らずに自ら考えて反省して正直に話すのか。

単に、大臣の責任逃れのために、「官僚の負担軽減」が利用されてはいないか。

このすり替え(「国会での追及逃れ」と「官僚の負担軽減」)が、曲がりなりにも成果を上げているようにみえるのは、「意識が高い」消費者(政治家)ほど、自らの行動が他者へ及ぼす影響を「意識」するため、自分の行動を縛るものになるからだ。ある意味、極めて巧妙なテクニックだと言える。

この巧妙さと、「政権に近い評論家たちが一斉に同じことを言い出してきた」ことを考えれば、過去に何らかの統一された「何か」があって、いろいろな過程をへて、様々なものが政治と結びついて連合されている、と考えるのは、不自然ではないだろう。(個人の自然です)

備考:
この、「野党の質問権を制限させるために考えられた理屈」は、過去、国会質問の与野党割り当て比率を巡る議論でも見られた。「議席数に応じて(今は野党より少ない)与党の質問機会を増やすべきだ」という主張はもっともらしいが、本当の目的は「野党の質問時間を減らす」ことだったと考えられる。
もし本当に、純粋に与党の質問時間を増やしたいなら、(総量として野党の質問時間は減らさずに)閣僚が出席する委員会の時間を与党が質問したい分だけ余分に延ばせばいいだけの話だ。「与党が質問時間を増やしたがっているので、従来の質問時間は確保した上で、与党が新たに質問したい分だけ(大臣を拘束する)委員会を時間を延長しましょう」と提案すれば、当然、行政府もそれを認めるはずだ。だって与党が望んでいるんだから。

やっと取り上げた読売新聞の「質問通告謝罪」記事の掲載位置がすごい

読売新聞の「国会での質問通告」に関する記事については、上記以外にも、過去、個人的にメモした内容を見た限りでは、

今日も読売新聞はやっぱりすごい(2021年上半期)
・”2021/06/28(月)朝刊政治・経済面4面”、”2021/06/17(木)政治面4面、同日夕刊1面「よみうり寸評」”
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2023年下半期)
・”2023/12/24(日)朝刊言論8面「明日への考」”

などとあった。(当記事公開時の個人的な検索結果による確認です)

もちろんそれ以外にもあったと思うし、諸事情で当ブログの更新を休んでいた時期もあったので、これだけではなくて、見落とした記事もあると思われる。

「国会での質問通告」は、読売新聞では定期的に取り上げるテーマなので、今回、「二日前通告ルール」(というデマ)が沸き上がったときは、おっとり刀で取り上げると思っていたが、スルーしていたので意外だった。(もっとも、冒頭で述べたように、新聞休刊日を挟んで政治部がちゃんとしっかり休んでいただけの可能性があるが。個人の感想です)

結果的に今回、読売新聞が「質問通告」について触れたのは、2025年11月11日(火)の朝刊で、

「質問通告 野党遅い」撤回
外務副大臣 指摘受け謝罪

 国会で、政府側に質問内容を事前に知らせる「質問通告」のあり方に注目が集まっている。
(後略)

読売新聞大阪本社版、2025年11月11日(火)朝刊13s政治面4面。

だった。(個人の確認です)

記事冒頭で、「注目が集まっている」、という第三者的な書き出し。読売では、これまでさんざん「質問通告のあり方」について提言?してきたいわば当事者と言っていいのに、他人事のような書き方で奥ゆかしくてすごい。それとも、今回ブームに乗り遅れたことに恥ずかしがっているのだろうか?

結果的に、読売新聞は、「乗り遅れた」おかげで、(与党議員も含めた多くのおっちょこちょいが片棒を担いだ)「二日前ルールデマ」に乗っかることなく、恥もかかずに済んだとも言える。

ひょっとしたら、読売新聞は、当初から「二日前ルールがデマ」だと分かっていたのではないか。むしろ、過去の蓄積があるだけに、この件についての経緯は知ってて当然かもしれない。

そうなると、過去に散々、「質問通告が遅い(野党が悪い)」(個人の意訳です)と主張してきた読売新聞を真に受けた間の抜けた副大臣などの議員は、読売にかけられたハシゴを上っていたのに、読売にハシゴを外された形になったと感じているかもしれない。もっとも、読売にしてみれば、国会議員が当事者のくせにこの程度の事実確認もしていないのか、と当惑しているのかもしれないが。(個人の当惑です)

今回の件では、読売での紙面では、「謝罪・撤回」が初掲載となったため、読売新聞だけを読んでいる人にとっては、分かりにくいものになってしまうのは仕方がない。「撤回」といってもその前段を報道していないため、何を撤回するかわからない。かといって、「謝罪・撤回」する内容を改めて大きく報道することは、二次被害を出す可能性も考慮して、慎重でなければならない。

補足:
この件で二次被害を考慮した場合、読売の今回の見出しについては、問題がなかったのか、検証が必要だろう。
大見出しが”「質問通告 野党遅い」撤回”となっており、小見出しで”外務副大臣 指摘受け謝罪”となっているが、逆ではないか。大見出しで、(読売では報道してなかった)撤回前の内容をそのまま冒頭に大きく書いてしまっているため、語尾に「撤回」とはかいてあるものの、冒頭だけ見た読者には「質問通告 野党遅い」ところだけが印象に残ってしまい、二次被害の拡大に加担していると批判される可能性がある。
特に、記事がネットでタイムラインなどで流れる場合、環境によっては冒頭の数文字だけ表示されて語尾が表示されないことが多く、今回のような見出しであれば二次被害の拡大につながりかねない。(スポーツ紙の見えるところにセンセーショナルな見出し(例「ネッシー発見」)が書いてあって、折り曲げたところに「・・・か!?」と隠れて書いてあるパターン)。
紙面での見出しとネット記事での見出しが異なることがあるので、一概には言えないが、自社で報道していない内容についての「撤回・謝罪」の初掲載については、冒頭に(撤回謝罪をした当人の)主語と撤回謝罪の文字を出すべきではないか。

読売も、今回、いきなり謝罪撤回記事を出さなければいけないので、取り扱いに困ったのだろう。

他紙やネットでは湧き上がっているのに、自社ではその前段となる経緯を報道していないため、どこから説明すればいいのか。

いろいろと逡巡した(かどうかは分からないが)その結果が、

読売新聞大阪本社版、2025年11月11日(火)朝刊13s政治面4面。2025-11-16加工。引用の記事が掲載された紙面を(少し手振れで)撮影し、背景のぼかし加工後に、引用部分を赤いマーカーで囲み、それ以外の記事本文と広告を(雑に)塗りつぶした。

である。

紙面の下3分の1は広告(と言っていいのか分かりませんがとりあえず読売が報道しない内容を含むことがある週刊誌広告見出し)なので無視してかまわないが、上3分の2の広告・・・じゃなかった政治面の真ん真ん中に、今回の記事を載せている。

(読売では前段を報道していないので)紙面トップにするには唐突過ぎ、かといって片隅にこそっと載せておくのも見つかったときに「隠そうとしている」言われて逆に「注目が集って」しまうー。

そういう逡巡があったかどうかは分からないが、今回の記事を読売新聞が掲載した場所が、政治面の真ん真ん中だった。

まるで、周りで回っている誰もが真ん中にある椅子に座りたがらないのに、他に場所がないので罰ゲームのように仕方なく座ってしまった、逆・椅子取りゲームのようにも見えてしまう。(個人の感想です)

これを見たとき、読売新聞を熟読している私には、思い出したことがあった。

「あっ、これは自民党の議員がエッフェル塔になって謝罪したときの記事と同じ位置だ・・・」(個人の思い出しであり、この表現が適切かどうかは分かりません)

ある自民党の参議院議員がエッフェル塔になった件?については、当ブログでもメモしていて、

自民党女性局長のフランス研修旅行写真の件は、先週末にはすでに話題になっていて、他紙やワイドショーでも週明けになって取り上げられていたようだが、読売は、水曜日になってようやく記事に。と言っても、レイアウトは真ん中あたりに埋もれる様な目立たない位置で、見出しも小さめ。注意して読んでいないと見落としてしまいそうな記事。(個人の印象です)
(後略)

今日も読売新聞はやっぱりすごい(2023年下半期)、「・2023/08/02(水)朝刊政治面4面」(参照2025-11-16)

とあった。

改めて当時個人的に保存していた紙面画像を探すと見つかり、政治面のほぼどまん中に、謝罪したという記事が載っていた。今回の「質問通告デマ謝罪」記事とほぼ同じ位置だ。(正確には、エッフェル謝罪は2段組みでデマ謝罪は3段組みという違いはあった。個人の確認です)。

そのエッフェル謝罪の記事画像も掲載しようと思ったが、先ほど二次被害に言及したばかりなので、今回は、掲載は避けておく。めんどくさいからでは決してなくて、二次被害が(省略)。

エッフェルの時も、エッフェル塔になる前に、読売紙ではその議員のことを散々取り上げていたのにも関わらず、エッフェルになったときは取り上げずに、エッフェル塔になったことを当人が謝罪した時に初めて取り上げていた。そのことは、上記の当ブログのメモでも言及している。その指摘については二次被害が(省略)。

これら例を見ると、読売新聞は、

過去散々言及してきたのに、いざ当人がしでかすと話題になってるのに知らんぷりして、当人が謝罪した時に謝罪したことを初めて政治面の真ん中に小さな記事で報じる

という傾向があるようだ。(個人の傾向です)

二次被害を避けているようで結果的に二次被害を拡大させていると見られてもおかしくないような読売新聞は、意図してやってるのかどうかわからなくて、やっぱりすごい。

ようやく出て来た「質問通告」の読売社説がすごい

「質問通告ルールデマ」については、見事にスルー出来ていた読売紙だが、「質問通告」については、一家言あるとの自負?があるからだろうか、14日の金曜日に社説のトップでとうとう取り上げた。

きっかけ(午前3時出勤してワタシ勉強してるアピール)が週末金曜日(11月7日)だったことを思えば、一週間たっての文字通りの周回遅れのいつもの読売社説だ。(個人の認識です)

読み始めると、冒頭は苦笑いするようないつもの内容だったが、途中で、

(前略)
野党の政府側への質問通告は委員会前日になることが多いため、答弁書の作成が遅れる、との指摘がある。だが、それが本質的な問題とは言えない。
(後略)

読売新聞大阪本社版、2025年11月14日(金)朝刊13s、3面総合面社説。同上。

とあり、これを読んだ時、私は思わず噴き出した。

「ハシゴ外した上に、そのハシゴをのぼっていった奴らをそのハシゴで殴ってる・・・」(個人の吹き出しです)

正論は正論なのだが、誰が言ってんねん、というツッコミ待ちとしか思えない内容で、大いに笑わせてもらった。(個人のツボです)

自分が散々「質問通告が遅い」と指摘してきたのに、他人事のように「との指摘がある」。

しかも言うに事欠いて、「それが本質的な問題とは言えない」。

こうどんでん返しを畳みかけられると、ツッコまざらなくてはいられないだろう。私がこのブログで「熟読!読売新聞!」のカテゴリーで久々に記事を書く気になったのも、この記述が直接のきっかけだと言ってもいい。

ただ、残念なことに、その後に続く社説の文章には、なぜかその「本質的な問題」と思われるものが一切出てこなかったので、結局何が本質なのかは私にはよく分からなかった。(個人の確認です)

そんな今回の(オモシロ)社説で、誰が担当(主導)したのかどうかと気になって引っかかっているのが、政治部長が絡んでいるかどうかだ。

なぜそんなことが気になるかというと、読売の「国会の質問通告」に関するコラム記事について、最初に私が上で取り上げた引用を見てもらえばわかるが、

官僚の疲弊招く国会質問

読売新聞、論説委員川嶋三恵子、「とれんど」、”同上”、2019年11月9日夕刊2面。[今回の引用で現物は未確認のため、当ブログ記事の同日のメモからの再引用(参照2025-11-14)]

を書いている人が、政治部長になっていた(はずだ)からだ。

いくら読売新聞を熟読しているとはいえ、なぜそんな人事まで覚えているかというと、先日、読売紙の相次ぐ誤報(「石破退陣へ」、「違反維新議員取り違え」)で、管理責任を問われて処分を受けた人の名前として紙面に出ていたのを見て、そういえば、と思い出したからからだ。

改めて個人的に画像で保存している紙面[読売新聞大阪本社版2025年9月3日(水)朝刊、1面]を確認したところ、「退陣報道」で、政治部長はけん責だった。(なお、「維新違反議員の取り違え」は政治部ではなく社会部だったこともついでに確認した)。

実は、ひょっとしたら、もっと重い処分で現在役職停止中で今回の社説に関わっていない可能性も疑っていた。実際は、けん責程度で終わっていたことが確認できたので、逆に、今回の社説に政治部長が関わっていた可能性が高くなった。(むしろ関わっていないとおかしい。個人の想像です)

そうなると、よりオモシロさが倍増してしまう。

ずっと前から、「質問通告の遅さ」を(一方的に)野党の責任にしてきて煽るようなコラムを書いていた(個人の感想です)人が現在の政治部長になり、「二日前ルールというデマ」には乗っからずに切り抜け、デマに乗った連中が撤回と謝罪をしたら、「質問通告の遅さ」は「本質的な問題ではない」。

この現・政治部長がどれだけ関わっていたかは紙面では分からないので不明だが、いろいろと想像させてくれる状況証拠を残してくれていて、やっぱりすごい。(個人の想像です)

これまで片棒どころか先端を担いでいたかのようなのに、いざ程度の低いデマを言い出す奴が加わると後ろに隠れるかのように見えてしまう(個人の感想です)読売新聞は、やっぱりすごい。


おまけ

冒頭のやり取りイメージ(架空)は、話の枕にしては少し冗長な感じがあったが、それでも元の草稿をだいぶ削ったもののようだ。確認したところ、その元の草稿とも言えるものがあったので、作者は不明ではないようだが、以下、掲載しておく。作者曰く、「思いついて書き出したものの、あれもこれもと長くなりすぎてここからまとめるのがメンドクサクなった。整合性を取るのも、実際の内容を確認するのも。あとはよろしく」とのことですので、内容についての批評はすべて「まだ未定稿なので」と返答する、とのことです。
繰り返しますが、以下の内容はすべてフィクションで、実在する人物、会社名などと一切関係しません。もし実在する誰かを連想して侮辱されたと感じてしまったのなら、それはあなたの豊かな想像力の責任ではありますが、ご指摘はシカと受け止めます。とかなんとかかくかくしかじか。

ナラのシカとバカとかくかくしかじか(草稿)

教師「では今から試験を行います」
ナラのシカ「聞いていません、事前通告してください」
教師「あなたは6月までの通常授業の後、8月の夏休み中の登校日以外はずっと休んでいたので、すぐにでも試験しないと卒業できませんよ」
シカ「じゃあ、せめて来週の月曜日にお願いします」
教師「シカたありませんね、では来週の月曜日に試験を行うから勉強しておくように」
シカ「出題範囲を教えて下さい、そうでないと答えられません」
教師「今まで授業でやったところです」
シカ「それではわかりません、もっと詳しく教え貰わないと、塾の先生に答えを教えてもらえないじゃないですか」
教師「・・・では問題用紙が出来上がったらその塾にFAXで送っておきます」

シカ「学校の先生からFAXで問題用紙が来るから模範回答案を頼みますね、月曜日試験だから」
塾教師「・・・できるだけ早くFAX送ってくれるように頼みますよ」
シカ「はーい、ふんふんー」
塾教師「(コイツ、頼む気ないな・・・)」

塾教師「・・・やっとFAX来た、・・・出題範囲が広い、先生に確認しに行かないとムリだよ、これは」
塾教師「・・・バカ生徒でも答えられるようにするには徹夜するしかない」
塾教師「・・・やっとできた、FAXっと」

シカ「夜中3時に起きてるワタシ、勉強してる感じがする。勉強部屋に入る所も撮っておいてね。テレビ局にも連絡して」
シカ「どうせプリントアウトするのならFAXで送ってもらえば一挙両得じゃないの、ワタシって天才」
シカ「紙詰まったー、助けて、秘書ー」
シカ「これ全部読むの?」
シカ「わかんない、これはどういうこと? メール送信っと」
塾教師「(眠い)これはかくかくしかじか」
シカ「わかんない、紙に書いといて、朝までに間に合うように」
塾教師「分かりました(今日もオールナイトだ)」

試験官「おはようございます では試験を始めます」
シカ「一問目は、・・・(手元の紙を見る)・・・かくかくしかじか(棒読み)」
シカ「二問目は、・・・(手元の紙を見る)・・・かくがくしかじか(棒読み)」
シカ「三問目は、・・・(手元の紙を見る)・・・がくがくじかじか(棒読み)」
シカ「次は・・・(書いてない)、教えてもらってないので答えられません(逆ギレ)」
シカ「お次は・・・(・・・慣れて来たな、ここでアドリブかましておくか)台湾に戦艦きたらヤッタるでー」

塾教師「(あのバカ、何を言い出すんだ、原稿にないこと言いだしやがって、余計な仕事増やしやがって・・・)」

教師「昨日の試験の回答について、問題があると思うので訂正しますか?」
シカ「しどろもどろ、撤回しません、私の発言は政府見解ではありません、でも撤回しません」
試験官・教師・塾教師「(なんだこいつ・・・)」

シカ「こうなったのは、試験前に問題用紙を早く渡してくれなかった先生が悪い! 塾の先生にカンニングペーパーを作ってもらう時間がないじゃないかー!」

シカのフン「塾の教師がかわいそうと思わないのか!もっと早く問題用紙を渡せー!ルールを守れ―!」

フン尿処理班「いや、そんなルール無いから、そもそもこの日程になったのはオマエらのせいだから」
フン尿処理班「答弁の回答案を官僚に丸投げしておいて、その回答すら理解できずに正確に読めず、思い付きで言った言葉で官僚に迷惑かけているのは、オマエだ」
フン尿処理班「もはやこいつが首相でいることが存立危機事態だ」

バカ「シカをバカにするな!、悪いのは質問通告遅い野党だー!」

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