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《以上広告アナウンスでした。以下本文》
朝日が昇る前に家まで配達される読売新聞(地域によります)を、毎日のように熟読している一読者が、そこから日日経験を積むようにするため、印象に残った記事の感想を、2021年の7月以降も、備忘録的に追記して残していく。
2021年の下半期も読売新聞はやっぱりすごそうだ。
[公開:2021/07/09、更新:2021/12/23]
※特に注釈の無い場合は、読売新聞大阪本社版を読んでの感想です。
・2021/12/23(木)朝刊社説3面
今日も、読売社説によくわからないことが書いてあったので、メモ書きしておく。
一方、水際対策を徹底した日本では、(中略)市中感染は食い止めていた。(中略)。政府は検査を徹底し、感染者の早期発見と隔離に努めるべきだ。
[引用者によって、途中を2か所、中略しています]
読売新聞2021年12月23日朝刊総合面3面社説、”変異株市中感染 拡大を抑え込み「第6波」防げ”、大阪本社版13S3面。
「水際対策を徹底した日本」と言っておきながら、同じ段落で「政府は検査を徹底」しろ、と言っている。まるで、「政府の対策は完璧だ」という前提に立たないとまずは社説を書けないかのようだ。日本は徹底できているという前提で自分で話しているのに、それを忘れてついつい徹底しろと要求してしまう、そんなところを徹底できない、読売社説はやっぱりすごい。
・2021/12/19(日)朝刊総合面3面
実は、これを読んだのは昨日の事なのだがその時の感想は「よく分からん」で、次の日になって「やっぱり分からん」だったので、一日遅れで、メモ書きしておく。
19日(日)の朝刊3面の「スキャナー」では、コロナ抗原検査の簡易キットを巡り混乱が生じているという記事。その中で、よく分からなかったのが、
承認品のキットの精度は、感染させるリスクが高いとされるレベルのウイルス量があれば、PCR検査と遜色ないことがわかってきた。
読売新聞2021年12月19日朝刊総合面3面、「スキャナー」、”コロナ抗原検査 「未承認」キット 販売自粛要請へ”、本社大阪版13S3面。
これを読んだ時の感想は、「『感染させるリスクが高いとされるレベルのウイルス量があれば』って前提だけど、それじゃあ、感染直後のウイルス量だと精度がないってことだよね。その前提で『PCR検査と遜色ない』って言ってもいいの?」、「そもそも、感染させるウイルス量があれば、抗原検査しなくても、その後の周りの感染状況から感染してたと分かるレベルじゃん」。
こうやって一日経って記事を振り返っても、「よく分からん」という印象を残す読売新聞のスキャナー記事はやっぱりすごい。
・2021/12/17(金)朝刊社説3面
今日の朝刊社説の一本目は、
統計軽視の姿勢が目に余る 国交省書き換え
読売新聞2021年12月17日朝刊総合面3面社説、”同”、大阪本社版13S3面。
この件については、朝日新聞のスクープだったようだ。それでも、いつもの周回遅れの読売社説にしては、取り上げるのは遅くない印象だ(早くもないが。個人の感想です。)
内容については、タイトルの「目に余る」の表現に、「目に余るだけなの? それこそ読売社説の方がこの問題を『軽視』しているんじゃないの」と思ったが(個人の感想です)、今回取り上げようと思ったのは、今回の国交省統計改ざんでは無く、今回の読売社説で、ついでのように、森友問題での元財務省職員妻による損害賠償請求訴訟で国が賠償責任を認めたことに触れていたことだ。まるで、「こっちの件は今回ついでで取り上げたから、もう社説で取り上げなくてもいいよね」と宣言しているようだ。(個人の予測による感想です)
しかも、一段落に渡って、「学校法人(略)への(略)を巡る(略)の(略)改ざん問題では、自殺した(略)の(略)による(略)で、国は一転、争うのをやめて賠償責任を認めた」[同上社説。引用者により大幅に略しています]と、文字数を稼いだうえ、次の段であっさりと、「この訴訟は終結し、これ以上の真相究明は行われない。」[同上]、と言い切っている。
思わず、「なに勝手に終結宣言してるんだよ。読売新聞としても真相究明は行わない宣言に見えるぞ。とはいっても、もともと読売はこの件で真相究明など初めから行ってなかったか」と妙に納得させてしまう、読売社説は今日も「目に余る」ほどすごい。
・2021/08/13(金)朝刊政治面4面、2021/08/14(土)朝刊社会面27面
先日、メンタリストを自称するタレントが、自身のYouTubeチャンネルで、生活保護について発言、その内容が優性思想に基づくもので到底許せるものではなかったので問題となったが、読売新聞は、13日朝刊にそのタレントが書いた本の広告をデカデカと載せていた(当日の朝刊4面の全体のだいたい六分の一ぐらいのスペース)。その代わりかどうかは分からないが、その翌日14日の朝刊社会面27面の端のちっさなスペースで、その発言に対して、厚生労働省がツイッターで生活保護は国民の権利と述べたことを、記事にしていた。(目分量だが、当日朝刊27面の、紙面の三分の一の六分の一の五分の二ぐらいのスペース)。思わず広告のスペースと記事のスペースの差を比べさせてしまう、読売新聞はやっぱりすごい。
・2021/08/01(日)朝刊総合面社説3面
今日の社説の二本目は、「桜を見る会前夜祭」での安倍氏を不起訴不当とした件。30日(金)の日中に報道され、土曜日を挟んで日曜日に掲載だから、読売にしては、まあまあ早めに取り上げた印象。タイトルは、
検察は再捜査に全力を尽くせ 「桜」不起訴不当
読売新聞2021年8月1日朝刊総合面3面社説、”同”、大阪本社版13S3面。
と、珍しく疑惑に蓋をしないようなメッセージ。ただ、不思議なことに、本文には、「全力を尽くせ」とは一言も書いて無く、「国民の疑問に答えなければならない」と、どこか引いた印象。内容とタイトルが違っていた。
タイトルが先だったのか、後でタイトルを付けたのか、それとも初めは中身にも「全力を尽くせ」とあったが(外部を含めた)調整があって文言を変えられたか、中身は検閲されたけどタイトルはチェックし忘れてそのまま残ったのか、などなど、いろいろと想像を膨らませてくれる読売社説はやっぱりすごい。
また、社説では、安倍氏に対して「説明を尽くすことが重要だろう」、と「だろう」で済ませているが、ご存知の通り、30日には政治面で安倍氏のインタビューを載せている。「重要なら、その時、聞いておけよ、それがオマエラの仕事だろう」と思わずツッコまざるを得ないタイミングも、また、読売新聞はやっぱりすごい。
・2021/07/30(金)朝刊政治面4面
読売新聞政治面で、五輪・パラについて、政治家が語る連載がスタート。トップバッターは、安倍晋三氏。記事は、記者(「聞き手 福田麻衣」)の合いの手もない、安倍氏が一方的に語る構成。基本的には、個人の思い出を語るだけの薄っぺらい内容(個人の感想です)で、記者も記事の構成に困ったのか、小見出しに「陸上男子400メートルリレーに期待」という、(どうでもいい安倍氏)個人の感想を載せ、最後は「非常に楽しみです」という言葉で締めていた。読んだ正直な感想は、「なんだこの、芸能人が五輪の思い出を語る的な構成は。社会面やスポーツ面ならまだしも、政治面で載せる内容か」というものだった。(個人の感想です)
ただ、一点価値を見出すとすれば、
(前略)「一年延期すれば何とかなる」と開催を決めました。
読売新聞2021年7月30日朝刊政治面4面、「語る 東京五輪・パラ 1」、”「国際協調」象徴の大会に 前首相 安倍晋三氏”、大阪本社版13S4面。
という今回の「犯行自白」的な証言(個人の印象です)を、とったところだろうか。
内容の薄いインタビュー記事かと思いきや、重要な証言をさらっと載せてしまう読売新聞の政治面はすごい。
[追記2021/07/31]
この記事の当日に、安倍晋三氏の「桜を見る会前夜祭」での公選法違反等の事件について、検察審査会で不起訴不当とされたことが報道され、読売新聞でも、翌日朝刊に、1面と政治面・社会面で掲載された。インタビュー記事と掲載が一日ずれたのは、運がいいのか悪いのか、それとも、本当は連載のトリに掲載する予定がこの件を知って慌てて連載を開始してトップバッターで先に掲載する判断をしたのか、いろいろと考えさせる読売新聞政治面はやっぱりすごい。
[追追記2021/08/08]
なお、安倍氏が期待して、読売新聞が小見出しにした「陸上男子400メートルリレー」については、日本男子チームは、残念ながら決勝でバトンミスにより棄権に終わりました。読売が見出しにしてまで載せた理由は、実は、「選手は悪くない、悪いのは期待した私だ、責めるのなら私を責めろ」と配慮するつもりだったのだろうかと、一瞬、裏読みをしてしまうが、「でもコイツはまともに責任を取ったことがなかったか」と冷静になって思い返させてしまう、読売新聞はやっぱりすごい。
・2021/07/23(木)朝刊総合面2面
読売の2面と言えば、意図がよくわからなさ過ぎて逆に意図が分かってしまう記事が載ることが多いが(個人の感想です)、今日の2面には、
「平成政治」舞台裏語る
渡辺本社主筆 憲法改正の必要性強調
*NHKの番組で[引用者注:引用三行目冒頭の記号「*」は、原文では、*を真ん中を中心に45度ほど傾けた記号。変換できなかったので代用しています]
読売新聞2021年7月23日朝刊総合面2面、”同”、大阪本社版13S2面。
という記事。読売新聞の本社主筆の渡辺氏が、NHKの番組で語った「舞台裏」の内容を、読売新聞が引用する、という、よく分からない骨格。「イヤ、本人が自分ところの新聞で直接書くか、記事にした人間が直接渡辺氏に聞けよ」、と思わずツッコまざるを得ない。
とりあえず中身を読むと、
渡辺氏は、99年の自民、自由両党の連立政権の樹立について、「仕掛け人だった」と明かした。
同
という、「読売新聞読者以外ならみんな知ってた」な内容を、わざわざ「明かし」ていた。逆に、ようやく今になって、「当時、読売が報じなかった内容を、時間も経ったし、どさくさ紛れで報じておこう」という意図を感じさせる。(個人の感想です)。
ただ、その後の2007年の自民党と民主党の大連立構想については今回の記事では触れていないことや、「そういえば読売新聞連載『時代の証言者』の森喜朗編では、この件で渡辺氏の名前を出してた記憶があるから、この件は『明かした』とはしなかったのかな(この件は個人的に不確かな記憶しかないが、かといって自分で改めて調べて確認するつもりはない)」、などと、疑問は膨らんだ。
今後、読売が「仕掛け人」のことを報じるとき、どういう記述をするのかが気になってしまう読売新聞は、やっぱりすごい。
・2021/07/18(日)朝刊1面「地球を読む」
今日の「地球を読む」(日曜連載)は、御厨貴氏。政府の有識者会議でよく見る名前の人だ。実績も十分で、文句の付け所もない人だが、今回の記事の記述で、気になったところが。
公文書が重要だという認識が深まったがゆえに、安倍内閣以来、公文書の改ざんが重要な案件として問われ続けてきたのだ。
読売新聞2021年7月18日朝刊1面「地球を読む」、御厨貴、”「つなぐ」重み 五輪巡る判断 公文書に”。大阪本社版13S1面。
この書き方だと、「公文書が重要だという認識が深まった」ことが原因で、改ざんが問題視されている、と言う解釈になる。まるで「問題視され続けているのは世間の認識のせい」という主張をしているようだ。これを読んだ感想は、「ハア?、問われ続けるのは、改ざんをしたという事実があって、その反省が政府に見られないからでしょ、自覚がないの?」、というものだった。政府に意見を言う有識者が、このような認識である限りは、政府による改ざんや隠蔽は現在進行形で行われているという「認識が深まった」という結論に読者を導かせる読売新聞「地球を読む」はやっぱりすごい。
・2021/07/08(木)朝刊社説3面
読売の社説と言えば、(他紙と比べて)一日遅れ、外部との調整があったかのような内容、と言う印象がある(個人の感想です)。ただ、最近は、一日遅れなのは変わらない印象だが、意外とまともな印象だ(個人の感想です)。
今日の社説の一本目は、コロナワクチンの供給について「政府の不手際と言うほかない」(同)、社説二本目は、河井元法相の買収で買収側の100人が不起訴になった件を「疑問を抱かせる判断」(同)と批判。いささか速報性に欠けるの内容だが、もっともな意見で、堂々たるものだ。ただよくよく考えると、これが「普通」な社説であり、「普通」なら気になるほどの内容でもない。これまでの読売社説に対する不信感の積み重ね(個人の感想です)は根深く、こうして私もついつい反応してしまう限りは、この不信感は早々には無くなりそうになさそうだ。ひと昔前?が異常だったと思わせる、読売新聞社説はすごいと思うが、でも、注意しておかないとまた元に直ぐに戻りそうになると疑ってしまい、これからも油断できなくて、やっぱりすごい。
・2021/07/07(水)朝刊総合面2面
スパコンの「富岳」で国立競技場での感染リスクを計算し、見出しが「感染リスク『低』」という記事。そんなものは入力した設定次第だろうと思うが、記事には、全員マスク、終始前を向いて会話、設計通りに空調が働き、などの条件をこまごまとちゃんと書いてあった。そういう条件なら計算上そうなるのだろうが、だから何、と言う感想でしかない。しかも記事では、長々と条件を書いていたが、最後の一文で、「感染力の前提は従来型のウイルスで評価している」と、ちゃぶ台をひっくり返すようなオチ。最後の最後にこの前提条件を載せて、読む者をズッコケさせる読売新聞の新型コロナに関する記事はやっぱりすごい。
・2021/07/05(月)朝刊社会面32面
7/4に行われた東京都議選の記事。地方選の結果ということもあり、国政選挙の時にある「一部地域で配送が遅れる場合があります」的な注意書きもなく、準備してきた見込み的な記事になるのは、いささか否めないところだ。前日開票の内容を翌日朝刊に正確に間に合わせるのは、難しい面もあるのは仕方がない。
特に、今回の社会面での識者?の話は、「○○(肩書)の話」の形で、二人載っていたが、いかにも事前に用意してきた内容。しかも二人掲載するときは、異なる立場の意見を載せるものだが、似たような内容で、両方とも、煮え切らないもの。(個人の感想です)。
選挙結果がどう転んでもどうとでも受け取れる内容の意見を専門家?に話させてわざわざ載せる読売新聞はやっぱりすごい。
過去の「今日も読売新聞はやっぱりすごい」は、
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2017年)[2017/10/7~2017年末]
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2018年上半期)[2018/01/01~2018/06月末]
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2018年下半期)[2018/07/01~2018年末]
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2019年上半期)[2019/01/01~2019/06月末]
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2019年下半期)[2019/07/01~2019年末]
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2020年上半期)[2020/01/01~2019/06月末]
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2020年下半期)[2020/07/01~2020/12月末]
今日も読売新聞はやっぱりすごい(2021年上半期)[2021/01/01~2021年6月末]
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