[2021/01/01追記:当記事内で取り上げた「Smafi WiMAX」(GMOインターネット株式会社)については、2020/12/31をもって新規お申込みの受付を停止するとの報告がありました。当記事の広告内容などは意義を持たなくなりましたが、記事では「eo64エア」との比較なども含んでいるため、当時の記録として、記事をそのまま残すことにしました。当記事内の一部のリンクにつきましては、時間の経過により、リンク切れや同種の他サービスへの誘導が行われる可能性がありますので、ご留意ください。追記以上。]
持っていたもの
- 十数年前に使用していたがすでにサービスが終了している無線インターネット接続契約
持っていないもの
- 最新の無線wifiルーター契約
先日、ある広告を見て、十数年前の記憶がよみがえってきた。
「家でも外でもインターネットか・・・」
この時、私が見ていた広告は、
Smafi WiMAX(GMOインターネット株式会社)
《以下広告》【Smafi WiMAX】 《以上広告》思い出していたものは、
eo64エア(株式会社ケイ・オプティコム)
だった。[「eo64エア」は平成23年9月末をもってサービスを終了しています]
今回は、この新旧の「無線でつなぎ放題」について、懐かしさと共に、技術の進歩を体感しながら、話してみたい。
当記事の内容は、
「Smafi WiMAX」については、
https://smafi.info/wimax/?pid=A8n101&utm_source=a8&utm_medium=a8&utm_campaign=smafi
https://www.gmo.jp/news/article/6352/「eo64エア」については、
株式会社ケイ・オプティコム(現株式会社オプテージ)のプレスリリース
http://www.k-opti.com/press/
でのeo64エア関連のプレスリリースを主に参考にしています。
上記のホームページの内容を個人的にまとめたものであり、最新の内容と正確な表現に欠ける場合があります。
最新かつ正確な情報は、上記の公式ホームページで直接確認してください。[情報は、2019/07/18時点での参照]
1.「eo64エア」vs「Smafi WiMAX」
「eo64エア」 vs 「Smafi WiMAX」 比較表
eo64エア | Smafi WiMAX | 備考 | |
提供会社 | 株式会社ケイ・オプティコム | GMOインターネット株式会社 | |
サービス開始時期 | 2001年6月~[2011年9月末でサービス終了] | 2019年2月22日~ | ※1 |
サービスエリア | 近畿2府4県の一部地域から順次拡大 | https://gmobb.jp/wimax/area/ で確認 | |
通信機器 | PHS通信機能内蔵PCカード | モバイルwifiルーター | |
事務手数料 | 3000円(税別) | 3000円(税別) | |
端末代金 | 専用通信カードの購入が必要[サービス開始時の通信用PCカード12000円(税別)] | 0円[初期契約解除をした場合は返却が必要] | ※2 |
月額料金 | 3000円(税別)[サービス開始時] | 3590円(税別)(3年間)[WiMAX 2+ギガ放題(3年)接続サービス] | |
通信速度 | 最大64kbps | 下り最大1.2Gbps[モバイルルーター「Speed Wi-Fi NEXT W06」] | ※3 |
メールアドレス | (1契約につき)メールアドレス一つが無料で附属 | ―[記載なし] |
作成:2019/07/18
※1.サービスやキャンペーンは、予告なく終了または、変更する場合があります。
※2.端末等の紛失や盗難時は、提供元の受付窓口まで速やかに連絡が必要。
※3.ベストエフォート方式。理論上の最大接続速度でありインターネット利用時の通信速度を保証するものではありません。実際の通信速度は、通信環境や混雑状況などにも応じて変化します。
[以上の内容は、表の作成時点での、上記の参照ホームページからの個人的な簡易的なまとめで、一部表現を簡易化したり省略しているものがあります。正確さと最新の情報は、上記の公式ホームページで直接確認してください。]
《以下広告》3年間ずーっと月額3,590円(税抜)【Smafi WiMAX】 《以上広告》2.今なぜ「eo64エア」を語るのか
約11年間のサービスが終了してからすでに8年ほどが経ち、しかも近畿圏限定だった「eo64エア」について、今現在全国で展開中の「Smafi WiMAX」と比較して語るのは、ズレていると言われても仕方がない。
だが、
「家でも外でもインターネット」、「無線で定額つなぎ放題」
という共通点があり、似たような価格帯で展開する(した)両者を見たとき、「eo64エア」を選択した理由と使用した感想を述べることは、「Smafi WiMAX」を検討している人への参考に(少しでも)なると思う。
3.どんな人におススメか?
時代環境が異なるので、「eo64エア」の利便性は、人によっては説明が必要になるかもしれない。(昔話が長くなるかもしれないので、興味の無い方は読み飛ばしても構いません。)
以下、十数年前の個人的な昔話。
当時、インターネット利用料金と言えば、
アクセスポイントまでの電話料金 + インターネット接続料金
で表現され、電話料を請求する会社と接続料を請求する会社は別々であることが普通だった。それぞれの会社を選ぶ必要があり、また、各社がいろいろなコースを提示しているので、自分に合ったコースの組み合わせを探るのは、骨の折れる作業だった。アクセスポイントの位置によっては電話料金が市外になったりすることもあり、隣の市ではお得なのに自分の市では割高になるケースもよくあり、いろいろなことを考慮に入れなければならなかった。
そういう状況だったので、(利用地域内であれば)通信料金と接続料金がコミコミの月額定額でインターネットが利用できる、「eo64エア」の登場は、いろいろな人が興味を持った。
・料金請求が定額→「(毎月の通信料金が重荷になっている)ヘビーユーザー」に
・無線通信→「(自宅の固定電話が不要な)携帯電話ユーザー」に
・電波の届く範囲であればどこでも接続可能→「モバイルユーザー」に
こういった人たちに受け入れられ、利用されていた。
しかし、時代が経つにつれ、その優位性は失われていくこととなる。
速度や料金の面では、ADSLや光ファイバーの普及により有線でも定額で高速が当たり前となり、モバイルの面では、携帯電話の普及とデータ通信の向上により、「eo64エア」のPHS通信の優位性は薄れていった。そして、新規受付の停止、サービス終了の発表があり、まだ残っていた利用者には、「eo光」や「eoモバイル」等へのお得な移行の案内が届けられ、2011年9月末にサービスは終了した。
以上、個人的な昔話でした。
4.なぜ、いま、「無線で定額つなぎ放題」か
上記のようなサービスが終了した昔話をされても、今現在「Smafi WiMAX」を検討している人には、何の参考にもならず、困惑するだけかもしれない。
だが、eo64エアのサービス終了から8年ほどが経ち、状況は再び変わってきている。
先ほど、eo64エアが終了した理由として、
- 有線での高速・定額化の進歩
- 携帯電話の普及と無線データ通信の向上
など、PHSデータ通信の長所が薄れたことを挙げた。そしてその終了から8年ほどの間で、その動きはさらに強まった。
そしてそれは次の状況への変化をもたらしつつある。
有線でも高速化は進んでいったのだが、それ以上のスピードで携帯電話のデータ通信の向上が進んでいった。その結果が、携帯電話の「スマホ」化であり、多くの電子機器のwifi受信機の内蔵化である。
かつて、PHSデータ通信は、有線と携帯電話のスキマを狙った「いいとこどり」をしていたが、有線と携帯電話の進歩と向上により、そのスキマは埋め尽くされ、サービス中止に追い込まれた。そしてその動きはそのまま続いたが、携帯電話の進歩と向上が、有線でのそれを上回り、有線が担っていた部分を携帯電話が十分代わりになるようになっていったのである。
機器の面でも、無線の利便性は有線のそれより大きく上回りつつある。かつて無線では、専用のアダプターや接続機器を用意する必要があったのが、多くの機器でwifi受信機が内蔵化され、画面上の設定だけで接続できるようになっている。一方、かつて、有線は電話線やLANコードを差し込むだけでよかったのだが、現在ではむしろその差込口がない機器が増えてきている。
送信側と受信側の両方が、「無線化」という進歩を大きく遂げ、携帯電話のスマホ化に見られるように携帯電話の優位性が強まったのが、この期間の特徴だったと言えるだろう。
5.データ通信での「無線で定額つなぎ放題」という選択
こうなると、「もうスマホ1台だけあればイイじゃん」となってしまってもおかしくない。実際、それで十分な人もいるだろう。
だが、有線の分野までも携帯電話が支配してしまったかのように見える一方で、携帯電話の限界も出てきた。
携帯電話各社は、従来の音声通話の品質を確保した上で、データ通信の大容量・高速化を果たしてきた。この両立を、携帯電話各社は努力して実現してきたが、無理を重ねてきた面もある。
それが、携帯電話会社での、料金プランの複雑さと、データ通信の制限・制約という形で表れているのである。
そこで、その限界に対して新たに出てきた選択肢が、
音声通信は携帯電話に特化して、データ通信はWiMAXに集約する
という形である。
つまり、音声通話とデータ通信を分けてしまうという発想である。これはリスク管理としても、適切である。通信障害や故障・紛失リスクを考えれば、スマホ1台に集約した場合よりも、分散している方がある程度のリスクを抑えられる。
また、これをさらに極端にまで集約すれば、支払先を、
「家の電話」・「携帯電話」→「携帯電話会社」
「家でのインターネット」・「外でのインターネット」→「WiMAX」
とすることができ、通信費をトータルで見たときに、大幅なコストダウンが図れる可能性がある。[ただし、地域・個人差があって、契約変更に伴いそれまであった割引が解除されるなどのケースもあるため、トータルでのコストダウンを必ず保証するものではありません]。
もちろん、固定電話や有線通信でしか得られないメリットは存在したままなので、ここまで集約するのは難しい面もあるが、固定・有線契約に縛られない環境の人には、有効な選択肢だろう。[さらに言うと、音声通話も、インターネットデータ通信による方式で代替し、すべてをWiMAXで集約できないこともないが、まだ安定性や信頼性で音声通話に及ばない面もあるため、ここでは触れないでおく。]
その上で、音声通信の契約をどうするかは、携帯電話各社のプランを見比べて自分にどれが合うかを検討するしかない。同様に、WiMAXもいろいろと見比べる必要があるが、その複雑さに対するわずらわしさを解決するための答えの一つが、
「シンプルな月額定額プラン」・「オプション加入不要」をうたう
Smafi WiMAX
である。
《以下広告》3年間ずーっと月額3,590円(税抜)【Smafi WiMAX】 《以上広告》6.Smafi WiMAXの紹介
前置きが長くなってしまったが、WiMAX契約にシンプルさを求めるのであれば、
Smafi WiMAX
は、有力な選択肢だ。
その特徴として挙げられるのは、
・ギガ放題が3年間月額3,590円(税抜き)
・オプション等の申し込みは不要
・wifiルーターは4種類から選べて機種代0円
・ご利用開始月は初月無料
・最短即日発送
と言ったシンプルさだ。
もちろん、注意事項は、公式の申し込みページで確認することが必須だが、この5行の説明だけでも、どんな商品かはご理解いただけるのではないか。
個人的には、これに追加で説明を付け加えるとしたら、
- 提供エリアに該当するかを公式ホームページで確認
- 支払い方法はクレジットカード払いのみ
- 事務手数料は3,000円(税抜き)
ぐらいだと思うが、あとは、公式のホームページで確認して欲しい。
見ての通り、月額3,590円(税抜き)で3年間と決められているのは、予算が立てやすいメリットがある。特に携帯電話では、いろいろな条件でコースが変わったり、性能が上がったけど料金も上がることもあるのでなおさらだ。家計に占める通信料金をトータルで見たとき、その一部を占めるWiMAXが3年間定額月額3,590円(税抜き)というのは、メリットは大きい。
シンプルさを求めるのであれば、
Smafi WiMAX
を検討することをおススメする。
《以下広告》不要なオプション一切なし!【Smafi WiMAX】 《以上広告》[以上の内容は、当ブログ記事を執筆時に、上記のSmafi WiMAXの公式ページを参照にして、個人的にまとめたものです。正確な内容と最新の情報については、上記の公式ホームページの最新の記載を参照してください。]
7.おまけの感想
かつてのeo64エアユーザーとしては、今回登場した、定額無線高速データ通信の「Smafi WiMAX」には、心躍らされるものがある。
eo64エアは、私にとって、初めての無線データ通信サービスの利用であった。
PDAに通信カードを刺しながら、自宅で部屋を移動したりトイレでも利用したり、勤務先・通学先で休憩中に暇つぶししたり、近くの公園でフラっと接続してみたり、友人のノートパソコンのPCカードスロットに差し込んでみたり、冠婚葬祭等で親せきの家に行ったときに接続できるか確認したり、・・・。
Smafi WiMAXでは、さらに、eo64エアではできなかった高速移動中の利用もでき、利用範囲も全国にある。
Smafi WiMAXの広告を見たとき、旧eo64エアユーザーとしては、8年ほど前に終わった定額無線データ通信サービスが、形を変えて、速度・容量・利便性がパワーアップして帰ってきたように思えて、感慨深かった。
Smafi WiMAXの利用想定対象者は、「スマホのデータ通信のヘビーユーザー」、「固定回線の導入が難しい人」などを想定しているかもしれない。もちろん、そのような人たちにこの記事が参考になれば幸いだが、それ以外にも、存在するかどうかわからない「旧eo64エアユーザー」が、今回の記事を見て、検討してくれれば、旧ユーザーの一人として喜びである。
《以下広告》 最短即日発送!【Smafi WiMAX】 《以上広告》[2021/01/01追記:当記事の冒頭で追記したように、当記事内で取り上げた「Smafi WiMAX」(GMOインターネット株式会社)については、2020/12/31をもって新規お申込みの受付を停止するとの報告がありました。当記事内の一部のリンクにつきましては、時間の経過により、リンク切れや同種の他サービスへの誘導が行われる可能性がありますので、ご留意ください。追記以上。]