初心者がいかに「フォント」を理解したか

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《以上広告アナウンスでした。以下本文》

持っているもの
  • 文字化けした経験とそれの原因を追究しようとする心
  • FAXの仕組みの大まかな理解
  • テキストデータと書体の違いの理解
持っていないもの
  • いろいろなフォント
  • 有料フォントを購入できるお金

「ワープロソフト」、「日本語ソフト」、「文章ソフト」・・・、いろいろな呼び方がある。年代によっては、ワープロの機種名や、ソフト名をあげたりしたことだろう。

そのソフトの違いで、作った文章が、違う機種では見れなかったり、バランスが崩れたりするのは、納得できる。

だが、同じソフトで作った文章で同じOSなのに、文字が崩れたり、書体が変わったりすることがある。

その原因の一つが、「フォント」の違いだったと理解したことを、初心者が勝手に説明する。

1.フォントの選択

文章を作成した時、見栄えを考えて、いろいろな書体を選ぶことがある。

例えば、windowsに付属している、「メモ帳」を利用して文章を入力しようとするとき、「書式」のところに「フォント」があり、そこでは「フォント名」でいろいろなフォントを選べる。

いろいろと数が多いので、実際に試して、お好みのフォントを選ぶ。

もちろん、「タイトルはゴシック体にして、本文は明朝体」というような使い分けもできる。ただし、そのフォントはそのパソコンで選べるものでなければならない。

2.フォントの仕組み

使っている分には、あまり意識しないことかもしれないが、一つのフォントは、一つのまとまりとして存在する。

どういうことかというと、ゴシック体というフォントは、「あいうえおかきくけこ・・・」「一乙二七八九十人・・・・」といった、平仮名・カタカナ・漢字などパソコンで表示される文字を、事前に「ゴシック体」の形で用意しているのだ。

つまり、

「あ」という文字をゴシック体で表示する → (内蔵されている)ゴシック体のフォントから「あ」を選び出す

という仕組みになっているのだ。

つまり、一つの書体には、表示する文字を事前に用意しておかなければならない。ほとんど使うことのなさそうな文字でも、その書体の文字のデザインを用意しておかなければならない。

逆に言うと、そのフォントに登録されていない文字の場合、別のフォントでは表示されるのに、そのフォントで表示しようとすると化けてしまう。用意していない文字のため、表示できずエラーになるのだ。

気楽に書体を選んでいるが、その背景には、使われることがないかもしれない何万もの書体データが準備されているのである。

3.デザイン上のフォントの価値

そこまで考えれば、一つ一つのフォントの価値が分かるだろう。

ソフトを買ったときにもともとフォントが入っているので、それを使う分には、ありがたみを感じない。

だが、いざ、お気に入りの文字が見つかり、それを使おうと思ったら、その値段にびっくりすることもあるだろう。

しかし、その一つのフォントを作り出すのには、何万文字ものデザインの背景があるのである。

それだけの価値があると言っていい。

4.データ上のフォントの価値

デザイン上のフォントの価値だけでなく、データの移動上のメリットのフォントの価値についても述べたい。

先ほど、一つのフォントごとに、使われるかもわからない数多くの文字のデザインを用意しておかなければならない、といったが、一見すると、これはものすごい無駄使いに思える。

だがこれは、データの移動・加工の観点からすると、利点である。

どういうことかというと、

文字をゴシック体で表示された「あ」+ゴシック体で表示された「い」+・・・

というように、一文字一文字を書体データと共にデータを移動すると、データが大きくなる。

それを、

(以下のフォント表示はゴシックで)+「本文」

で送って、送り先がそのデータを受け取って、送り先が持つ「フォント」で「本文」を書き起こせば、同じものが再現できるのである。

つまり、「フォント」というカギをお互いが持っていれば、テキストデータとフォントの指示を送るだけで、同じ文字が再現できるのである。

フォントは、一見、無駄に容量を使っているように見えるが、実際には、容量を抑える仕組みなのである。

もちろんここでも、逆に言うと、片方がフォントを持っていなければ、文字は化けてしまう。

5.プリンターでも使われているフォント

データの移動で、フォントが使われているのだが、実は、プリンターでもフォントが使われていることがある。

先に述べたように、一文字ごとにフォントで表示された文字データを送っているのではなく、

(以下の文書はこのフォントで)+「本文」

と言った形で送られていることがある。(設定にもよる)。

もちろん、そのまま表示された画像データとして送ることも可能だが、その場合は、データが重くなり時間が掛かることがある。また、プリンターによっては、画像で送ると文字がにじんだりしがちだが、フォントで送ると細かい文字もくっきりする場合がある。

これもまた、データの移動による容量を減らす工夫である。

ただ、この場合も、プリンターの方にフォントがなければ、文字化けする。

さらに、各メーカーのプリンターによって、フォントの表示設定が異なるので、たとえ同じソフトから出力したとしても、プリンター自体の設定以外に、プリンターによって微妙に書体が異なることがある。(逆に言うと、それによって、プリンターの機種のある程度の特定は可能な場合がある)。

 

まとめ
  • 初心者がいかにフォントの仕組みを理解したか
  • フォントは文字化けの犯人であることが多い
  • でもフォントはデザイン上もデータ上も価値のあるもの
  • プリンターでも使われていて、出力紙の書体から機種の特定も可能な場合も

 

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