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《以上広告アナウンスでした。以下本文》
持っているもの
- 電話線とFAX
- 通話の仕組みの大まかな理解
持っていないもの
- 通話は疑問に思わないのにFAXの仕組みが理解できないという矛盾
— FAXを初めて送ったとき、何度やっても原稿が戻ってくるので、何回も送りなおしていたら、相手先から、「同じものが何枚も送られています」と苦情が来た。
機械オンチの人の笑い話として、よく挙げられた話だが、果たして、笑っている方は、FAXの説明をできるのだろうか。機械オンチの人に説明できるほど理解しているのだろうか。
ここでは、初心者がFAXの仕組みをいかに考えたかを勝手に解説する。
1.FAXの簡単な説明例
分かるように説明する際に、分かりやすいのが、実際に疑問なく使用しているものにたとえることだ。
その方法で説明すると、
FAXはコピー機の1種
である。
コピー機は原稿を読み取ってコピー用紙に複写する。
この仕組みが理解できているのなら、
FAXは、
原稿を読み取り→(電話線でデータを送信)→相手側のFAX機にコピー複写する
の仕組みだ、と理解できるだろう。
「FAXを送る」という表現で、原稿紙自体が相手に送られると思い込んでしまいがちだが、実際には、原稿に書かれているデータを相手に送っているだけであり、原稿は手元に残るのが当然なのである。
逆に言うと、原稿が手元に残るのが不思議に思っている人は、
- 紙原稿が何らかのテクノロジーで分子レベルやそれ以下に分解され、電話線を通って、遠隔地に移動し、相手先の機械で復元されている
- FAXの入り口と出口が何らかのテクノロジーで時空を超えてつながっている
と理解しているのであり、その立場からすると、
「いまだに現代の地球人は、データの送信しかできないのか」
と笑っているのかもしれないのである。
2.通話とFAX
こういった勘違いが起きるのは、電話が先に一般に普及し、当たり前のように受け入れられていたことが大きい。
仕組み的には、電話もFAX同様に、
送話器の音声→(電気信号に変換されて電話線を通じて転送)→受話器で再現
であるが、電気信号に変換されているのに、声そのものが、移動しているように思いこまされているのである。
このイメージが先にあるので、FAXも、紙ごと移動していると、錯覚してしまいがちだ。
電話の仕組みを理科で学ぶ時、糸電話を用いるが、これも、実際には音声データを糸による振動で伝えているのだが、これが実際の電気信号による電話への理解に結びつくのは、なかなか難しいのだろう。
FAXで紙(データ)を送ることができることに疑問を持つのなら、電話ができることに疑問を持って当然なのに、そうならないのは、電話が当たり前のように受け取られているからである。
逆に言えば、電話の仕組みを本当に理解しているのであれば、FAXの仕組みも理解できる。
3.その先の説明は
以上が、簡単な、FAXの説明だが、疑問点はまだまだ出てくる。
FAXはコピーの1種、と言ったが、では、コピーとは何か。
また、電気信号の転送にしても、説明不足に感じる人もいるだろう。
さらに言えば、携帯電話が当たり前の時代では、電話線に疑問を持ったり、逆に電話線自体を無意味な存在だと、前提にしている人がいる可能性もある。
その意味では、私も、真の意味で、FAXを理解しているとは言えないし、理解の前提が異なる人に対しては、うまく説明できた気がしない。
あくまで初心者の理解という位置づけで、ご勘弁願いたい。
まとめ
- FAXの仕組みを初心者がいかに理解したか
- FAXに対する誤解
- FAXを疑問に思う前に電話の仕組みに驚くべき
- 説明は難しく疑問の種は尽きない