この記事のこの場所に「この記事には広告が含まれます」という一文が目立つように書いてあります(ここはそういうところですよ?)
《以上広告アナウンスでした。以下本文》
持っているもの
- 20年ほど前に購入した「モバイルノート」
- 今でも起動する「モバイルノート」
- ACアダプターと乾電池の両方で起動可能な「モバイルノート」
- ロック式の電池ぶたの、解除つまみをスライドしても硬くて動かず、フタを開けられなくなった「モバイルノート」
- いったん残量をゼロにしたい充電式単三乾電池
持っていないもの
- 期限が有効な保証書
- サポート期間が過ぎているけどメーカーのサポートセンターに問い合わせてまでも直したいという意欲
- 古い電子機器をデータそのままに二束三文で売り払う割り切った心境
[当記事は、独自ドメインを取って立ち上げた、「はじめはみんな初心者だった」の記事「初心者が20年ほど前に購入した電子機器の「電池ぶた」のロック解除ができずに右往左往した話」(参照2018-05-19)と対になっています]
親戚のうちに行くと、時折、懐かしい家電製品に出会うことがある。先日、久々に訪問させてもらったお宅で、ビデオテープ式録画機(VHS)に出会い、懐かしく思った。「今も使っているんですか?」と聞くと、
「時計として使っている」
という不意を突かれた答えだった。詳しく聞くと、ビデオテープ自体はもう何年も使っておらず、テレビにも接続していないとのこと。ただ、機械の前面にデジタル表示される時刻を表示させるために電源を入れたままにしているとのことだった。
「夜中、目が覚めたときに、真っ暗でも、時間が光ってるから」
という理屈だった。だがよくよく見ると、時間が数十分ずれていた。それを指摘すると、時刻調整はテレビ画面で表示させてリモコンによる操作が必要だそうで、接続するのもめんどくさいし、リモコンも見当たらないし、何分ずれているかは分かっているから問題ない、とのことだった。
その場では、時間のためだけでビデオデッキを残すぐらいなら、時計を買えばいいのに、という笑い話で終わった。
だが、実は、私にも、主な目的が目覚まし時計になってしまっている電子機器があった。それが今回取り上げる機器で、スケジュール機能とアラーム機能があり、アラーム設定時間になると、電源がついて画面が光り、控えめな音でブザーが鳴るので、近隣の人にできるだけ迷惑をかけずに起きることができたので重宝していた。
今回は、その機器の電池ブタのロックが解除されずに、初心者が七転八倒した話を、勝手に報告したい。
1.使い切りたい電池と開かない電池ぶた
私が使っていた機器は、モバイル機器として、持ち運べるような仕組みが、(当時としては)いろいろあった。その一つが、電源の乾電池対応だった。
スライド式のロックがかかるようになった電池ぶたで、プラスチックの小さなつまみをスライドさせることで、でっぱりをひっかけてロックをし、でっぱりを引っ込めて解除する、簡単な仕組みだ。外に持ち歩いたりした時も、より外れにくいようにした工夫であろう。
私は、AC電源でしか使ってなかったが、当初より、ロックのつまみが固かった記憶がある。少し強めに爪先で押したり、フタの方を心持ち押さえながらスライドしたりすれば、開けられないことはなく、利用することもないので、修理に出そうとは思わなかった。
ところが最近、状況が変わって、電池を使いたくなった。持ち場がなくなって持て余し気味の充電式乾電池セットがあったからである。理由はいろいろある。「単3電池で動いていたデジカメを使わなくなった」、「家電量販店で『2000円以上お買い上げの方に』につられ、充電池を消耗品として余分に買ったもののそれほど使わなかった」、「身の回りの電気機械で、内蔵式充電池の性能がよくなって乾電池電源で対応する機器が減ってきた印象」、などだ。
ただ、充電式電池をたまに使うときに、残量が気になるので、いったん使い切ってから再充電して利用しようと思うときがあって、その使い切るときの電気製品として、今回の機器を使おうと考えた。
そして、いざ、電池を入れようと、電池ぶたをはずすためにロックを解除しようとしたが、固くて動かなかった。嫌な予感がした。
2.とりあえず検索
困ったときは、とりあえず検索。例えが古いが「伊東家の食卓」的な、裏ワザ・小技的なものがあるかと期待した。
だが検索しても、出てくるのは、「スマホのロック解除」。
それはそうだろうな、と思いつつも、検索結果を絞り込めそうな「電池ぶた」、「開かない」などの言葉を加えるが、今悩んでいるタイプの解決にはつながらないページの結果ばかりが目についた。それらの検索結果の1ページ目だけを見て、ネット検索による解決は、早々にあきらめた。
(もし、私と同じ悩みを抱えている人が、解決法を期待して、このページを見つけたのなら、先に謝っておきます。このページは全く参考になりません。)
3.まずは力業で挑戦
だが、この時点では、「そういえば前から開きにくかったな」などと、余裕に思っていた。
以前は、微妙な力加減で開けて解決できた記憶があったからだ。
今回もそうだろうと思い、フタを押さえながらロックをスライドさせようとしたり、フタを開け気味にしながらスライドさせようとしたりいろいろ試した。だが、ピクリともしなかった。
スライドのツメを無理やり引っ張ろうとするものの、動く感触がなく、これ以上力を加えると、プラスチックのツメ部分が割れてしまう予感がしたので、それ以上はできなかった。
ストレスが溜まり、プラスチックが割れてもいいから無理矢理開けてやろうかと思うまでになった。
花粉症に悩まされて、「目玉を取り出して洗いたいぐらいだ」というたとえをする人がいるが、それと似た感情で、機械を分解して裏側からプラスチックのツメを押し出してやりたい、と思った。
4.分解ではなくメンテナンスに挑戦
ここまで来たら、もう故障しても構わない気持ちになり、できる範囲で内部をのぞけるようにすることにした。
見たところ、プラスのねじだけのようなので、手持ちのプラスのドライバーで、開けることにした。製造されてからだいぶ期間が経っているので、ねじ山がつぶれそうな感覚もあったが、裏面にあるねじは、なんとか外せた。
事前のイメージでは、その裏面が外れれば、そのロック部分があらわになると思ったが、実際には基盤があって、それをはずす必要があった。その基盤のねじ一つ外したが、上の部分がひっかかっているので、さらに横のねじ二つ、さらにその上に並行する二つのねじを外したが、びくともせず、たどり着けなかった。
これが外れないと電池ぶたの中は見えないな
と気づいたと同時に、
これは電池ぶたの中からネジが止められている
ことに気づき、愕然とした。
結局、フタが開かないことには、開けられない・・・。
完全に手詰まりになった。
5.なんやかんやでフタが取れた
絶望的な気分のまま、あきらめてとりあえず元に戻そう、今回のせいで戻しても動かなくなったらどうしよう・・・、などと思っていた。
すると、フタが少し半開きになっていることに気づいた。
いろいろと触っているうちに、少し動いたらしい。
この際、開き直ってフタが壊れてもいいから、無理矢理、引っ張るか、と思い、斜めにずらすと少し動いたので、いけるかもと思い慎重に動かすと、そのままフタをはずすことができた。
ロック部分を見ると、そのまま出っ張ったままだった。
その突っかかり部分を押し込んでも固くて動かなかったが、つまみ部分を戻しながら中から押すと、カチッと、引っ込んだ。
だが、再びツメを出すと、戻すのに一苦労した。ロックをするのはスムーズだが、解除するには固くて一苦労する状況だった。
フタをはずした状態で、ロックの開け閉めを何回か試し、内側から押さない限りスムーズに解除できず、フタを閉めた状態だロック解除は困難であることを確認した。
私は、もう二度とロックをしないようにと、肝に銘じて、隙間や内部にたまっていたホコリを浮き飛ばした後、慎重にネジを締めて元通りにした。
気がつくと二時間ほどたっていた。
この思い返すと生産性のない行動を、少しの後悔と共に、私は記憶の底に、ロックをかけずにフタをすることにした。
まとめ
- 古い機器の電池ぶたがロックされているときに感じる嫌な予感
- 長期間、使用しない電池は、機器から外しておきましょう
- 無資格で電気機器を分解することは安全のため止めましょう
- 電気製品の修理は、メーカー・専門業者に任せましょう
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