この記事のこの場所に「この記事には広告が含まれます」という一文が目立つように書いてあります(ここはそういうところですよ?)
《以上広告アナウンスでした。以下本文》
持っているもの
- 玄米10kg
- 玄米10kgをもってコイン精米機まで行き来できる入れ物と手段
- 精米代金(コイン精米機が受け付けているコインで)
持ってないもの
- 玄米を手に入れた経験
- 精米の知識
- 家庭用精米器
生活環境が違えば、当たり前のことが当たり前でない、ことはよくある。精米に関しても、農家の人や知り合いから玄米をいただく人にとっては当たり前のことなのだろうが、精米されたお米をお米屋さんやスーパーで買ってきた私にとっては、精米器を使う機会はなかった。
それが、人生の人間関係の変化でひょんなことから、玄米をいただくことになり、時折見かけるだけで、今まで一度もコイン精米機を使った経験のない私が、初めて使った経験を勝手に報告する。
1.はじめての玄米
笑い話のように、よく言われるのが、
「若い人に、お米を研げ、といったらお米に洗剤を入れようとしたので慌てて止めた」
と若者を揶揄するような話であるが、正直言って私には笑えない。無知な若者を笑うより、それを教えてこなかった周りの環境こそ責を負うべきだからだ。
だからこそ、知らないことは、礼を尽くして知っている人に聞けばいい。
一番手っ取り早いのは、玄米をくれた人にどうすればいいか直接聞くことだ。
私の場合は、
- 近所にあるコイン精米機でできるよ
- ウチは白さは「上白」でいつもやってるよ
という情報をいただいた。
2.コイン精米機探し
つぎに、見かけたことはあるけど使ったことのないコイン精米機について、情報を集めることにした。
何十年も前にはもっと近所にあった気がしたのだが、改めて調べると少なくとも10㎏の玄米を担いで歩いていける距離には無い様だった。これまでそれほどコイン精米機を意識してなかったので、ひょっとしたら、以前はコインランドリーだったり、通りから見えないようにされた昼間は動かない自販機などを、コイン精米機と混同していたのかもしれない。
一番近くのコイン精米機がJAの店舗にあることを知ったが、その店舗のちょっと先に、昔からやっているコイン精米機が10㎏100円という情報を手に入れ、その情報をくれた人もそこで精米していると聞き、その精米機で初めての精米をすることに決めた。
3.いざ、コイン精米機へ
私の場合は、自家用車があるので、車で玄米10㎏を運んで行った。
人によってはこれが大変なので、家庭用精米機を買ったほうがいい人もいるだろうな、と実感した。
いただいたときは、分厚い紙袋に入れてもらっていて、そのままコイン精米機へ持って行ったが、出来上がりは大きめの破れにくそうなビニール袋で受け取ることにした。(念のため、底抜けしてないか、穴が開いていないかを確認し、さらにビニールが引っ張ったり引っかかったりして伸びないように、そのお米の入ったビニール袋を丸ごと入れれるトートバックももっていった。)
コイン精米機に着き、車を止め、お米を下して、精米機の前まで行く。
ここに精米機があることは以前から通りかかったことがあるので知っていたのだが、3台あることに初めて気づく。
先客はいなかったので、見比べてもよかったのだが、10㎏を抱えているので、とりあえず一番手前のコイン精米機を選ぶ。
透明のガラスの引き戸になっていて、張り紙で、
「鳥が入ってくるので必ず扉を閉めてください」
の注意書きがあり、10kgをいったん下ろして扉を開け、再び10kgを抱えて中に下ろし、素早く扉を閉めて、コイン精米機にたどり着いた。
4.いざ精米
左側に鉄製の台があったのでとりあえず、10㎏を載せ、コイン精米機の説明文を熟読する。
流れでいうと、
使用可能か確認 → 使用量に応じてコイン投入 → 玄米投入 → 白さ選択 → 精米 → 精米を受け取り
ということだった。
早速その流れに沿ってイメージトレーニングをする。
使用可能かどうかは、ランプがついているかどうかで、使用確認のランプがついていることを確認すると、点いていたので、OK。
もし慌てて、先に玄米を投入した後に、使用不可だったら目も当てられないので、しっかりと確認。
次に、今回は10㎏なので料金表を見ると100円なのを確認し、100円玉を投入。ちゃんと受け付けてくれたのを確認し、玄米を投入口に投入。
念のために、投入前に、前の人の分が残っていないか、違うものが入っていないかをしっかり確認。
玄米投入後、白さを3つから選択、「上白」・「標準」・「8分」とあったが、今回は「上白」を選択。
精米が始まり精米されたお米が出てくる。
受け取り口は、金属性の漏斗状になったところでいったん受け取り、ペダルを足踏みすると、底がスライドして抜けて、その下で袋を持って精米を受け取る仕組み。
ここまでイメージできたので、受け取りの足踏みペダルの感触を試し、早々と受け取りのビニール袋を外側のトートバックごとスタンバイする。
(この流れで気づいたが、玄米を持ってきた袋で、玄米投入後、そのまま、受け取りにその袋を使うことは可能。ただ、今回は用意した別のビニール袋で受けることにした。)
そしていよいよ実行に移る。イメージした通りに、確認、100円投入し、袋から玄米を投入口に、一粒も残らないように、入れる。
そして「上白」を選択すると、機械音がして、精米が開始され、時間差があって、精米が出てきて、漏斗状のところにたまっていく。少したまったところで、試しにペダルを踏むとお米が落ちてきて袋で受け取る。たまっては踏み、たまっては踏みを繰り返し、ペダルを勢いよくふんだりゆっくり踏んだりして変化を試したりした。
しばらくすると精米が出尽くしたが、しばらく機械音は続いた。もともと10㎏なかったのか、それとも機械が10㎏+αの設定になっているかは不明だが、持ってきた分はすべて精米しつくしたようだ。念のため、機械音が鳴りやんで、止まったのを確認してから、受け取ったビニール袋の口を締める。
入れてきた玄米の袋を折りたたみ、忘れ物がないかを確認し、精米の入ったビニール袋とともにトートバックに入れて退出する。
入出した時と同様、鳥が入らないように、素早く扉を開け閉めし、車に精米を載せ、家に帰った。
ありきたりだが、そのお米を炊いたご飯は、いつもよりおいしく感じた。
まとめ
- 今まで縁のなかったコイン精米機に初心者がいかに挑戦したか。
- あとから調べたら、今回のような10㎏100円は格安らしい。確かに、場所代・電気代と回転率を考えれば儲けが出るのかは不思議だ。
- あとから調べたら、最近のコイン精米機は、無洗米もできるらしい。ただ、その分お値段もするが、コインだけでなく千円札も受け付ける機械もあるらしい。
- 「買い物難民」の問題は、ある意味、コイン精米機が近くにあるかないかでも発生するのかも。
- お米の、保存性と鮮度の関係は、精米機の存在で大きく変わる。
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