開示された文書に書かれていた学校名が、「開成小学校」だった—。
2017年11月下旬に判明した、この予想外の答えに、追及派も擁護派からも上がった声は、「なんじゃそら」だったのではないか。
その後、一時期、安倍氏周辺が鬼の首を取ったようにこの件で籠池氏や朝日新聞に批評を加えていたが、今年3月に財務省の改ざんスクープが報じられて以降は、おとなしくなったように思える。(ただし、資料を読まずに批判する一部のグループが、恥ずかしげもなくいまだにこの件で大声を出して必死になっているようだが。)
そして先日、5月23日に、ようやく財務省が、森友学園側との交渉記録を開示した。今更の感があり、そもそも改ざんを行っていた組織が出す文書など信用できるか疑問だが、すでに公表されている他の組織による情報の裏付け程度にはなるだろう。
「安倍晋三小学校」の件に関しては、黒塗りだった時点から、様々な考察が加えられ、憶測を呼んでいた。そしてそれは、いろいろな資料が開示された今になっても、疑問点がすべて解消されたわけではない。
籠池氏の主張を100%信じることはできないが、もう一方の「容疑者」の言い分をまともに受けるのもリスクが高すぎるのだ。
この件で断定することは危険が高すぎるので、ここでは、現時点で分かっていることと分かっていないことを整理して、考察を試みたい。
[公開:2018/05/26、更新:2018/05/27]
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