サッカーW杯の日本対コロンビア戦を「サランスクの奇跡」と呼ぶ裏話

2018年6月19日

サッカーワールドカップの日本対コロンビア戦は2-1で日本が勝利した。

「世界ランク61位の日本が、世界ランク16位の格上のコロンビアに勝った」

「ワールドカップでアジア勢が南米勢から勝利したのは初めて」

などの言葉から、この試合の結果は、番狂わせだったことがうかがえる。

(参考)
https://www.fifa.com/fifa-world-ranking/ranking-table/men/
(参照2018-06-24)

スポーツの世界では、事前の予想と違う結果になった場合、その試合が行われた地名とともに、勝者には奇跡、敗者には悲劇、と名付けられることがある。

今回のコロンビア戦の勝利で、すでに一部のマスコミでは、試合が行われた地名を取って、

サランスクの奇跡

と呼んでいるようだ。

ここでは、スポーツにおける「○○の奇跡」について、過去の例を含めて考察したい。

[当記事は、「はじめはみんな初心者だった」の記事「サッカーW杯日本対コロンビア戦を「サランスクの奇跡」と呼べるのか」(参照2018-06-24)をコピー・リライトしたものです

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日大アメフト悪質タックル問題を道徳教材「○○君のタックル」として考えてみた

先日行われたアメリカンフットボールの日本大学と関西学院大学の定期戦で、悪質な反則プレーが行われたことが波紋を呼んでいるらしい。

三尾圭、”大学アメフト頂上対決で行なわれた不可解で危険なプレー”、2018年5月7日(月)17:34。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kiyoshimio/20180507-00084938/
(参照2018-05-17)

情報が錯綜しており、「監督の指示」、「アクシデント」、「選手が違反行為」などと異なる観点から報道されており、現時点で詳細はわからない。[2018/05/17時点の個人の感想です]。

スポーツ報知、”独占入手!タックル謝罪文 日大・内田監督、自身の指示には触れず「選手が違反行為」”、2018年5月17日5時0分。
http://www.hochi.co.jp/sports/ballsports/20180517-OHT1T50034.html
(参照2018-05-17)

私には、このプレーについて判断する知見も能力も有していないため、真偽についての論評はできないし、するつもりもない。

ここでは、この件は、

「監督者から反則プレーを示唆されたときにどのようにふるまうべきか」

という「道徳的教材」として、非常に参考になるケースであることを論じたい。

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衣笠祥雄選手と国民栄誉賞の時代考察

2018年4月23日。元プロ野球選手で、先日までプロ野球解説者としてご活躍されていた、衣笠祥雄氏がお亡くなりになられた。連続試合出場の記録のほか、打者としても様々なタイトルを取った選手であったが、プロ野球で二人目となる、国民栄誉賞の受賞者でもあった。

今回は、衣笠氏のご逝去を悼みつつ、国民栄誉賞について、考察を試みたい。

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高校野球の臨時代走、ソフトボールのテンポラリーランナーについて

[追記:2023/04/13
ルール改正で、2023年度より、テンポラリーランナーが捕手だけでなく投手にも採用可能になったようです。(ネットでの現時点での伝聞情報)。当記事の内容はこの改正を反映していませんのでご了承ください。追記以上。]

スポーツ競技では、いろいろな理由からルールが改正される。

競技をより面白くするため、選手の安全を守るため、試合時間の効率化を図るため、テレビ中継などの商業的理由のため、戦力の均等化を図るため、特定のチームを有利にするため、・・・。

様々な理由から、競技のルールは変わる。

「強いものが勝つのではなく、変化に適応したものが勝つ」

この、元の意味から変化していった言葉の通り、新しいルールに適応したものが、勝者の権利を持つ。

ここでは、高校野球での「臨時代走」、ソフトボールでの「テンポラリーランナー」、これらの、比較的新しく、似て非なる二つのルール規則について、説明したい。

[追記:当記事を元に、テンポラリーランナーについてより詳しい説明(テンポラリーランナーの走者としての個人成績、対象になる打順の範囲等)を加えた記事は、「高校野球の臨時代走」と「ソフトボールのテンポラリーランナー」の違いについてを参照]

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上原と高橋に見る同級生・同窓生・同期生・同学年の話

1975年4月3日。

この日に、プロ野球チーム読売巨人軍に所属する、高橋由伸監督と上原浩治投手が生まれた。(所属は2018年シーズン開幕当初)。

”読売巨人軍公式WEBサイト”
www.giants.jp
(参照2018-04-03)

この二人の関係を振り返ることで、同級生・同窓生・同期生・同学年の違いについて考えてみたい。[以下、敬称略] “上原と高橋に見る同級生・同窓生・同期生・同学年の話” の続きを読む

初心者がいかにスポーツチームを作ったか(5)最終

スポーツチームの立ち上げ-リーグへの参加と大会登録

持っているもの
  • 試合に挑戦する意思
  • 参加条件がクリアでき、最後までやり遂げられる見通し
持っていないもの
  • リーグ戦や大会に挑戦した経験

スポーツチームを立ち上げて、運営していく上で、一つの目安となる目標は、リーグ戦や大会に参加することだ。競技していく上で「○○大会優勝」と言った成績の目標は設定しやすいが、そのためには、その大会に参加できる条件をクリアしなければならない。今回は、新しく立ち上げたチームが、いかにリーグ戦や大会に参加するかの内容を紹介したい。

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初心者がいかにスポーツチームを作ったか(4)

スポーツチームの立ち上げ-練習試合のマッチング

持っているもの
  • 試合に参加できるスポーツチーム
  • 練習試合を組めるツテと準備
持っていないもの
  • 試合を組んだ経験
  • 決まった対戦相手

ユニフォームを作り、試合をする準備が整えば、さっそく試合を組むことになる。
いきなり大会に参加することも可能だが、ここでは、まず、練習試合を組むことから説明したい。 “初心者がいかにスポーツチームを作ったか(4)” の続きを読む

初心者がいかにスポーツチームを作ったか(3)

スポーツチームの立ち上げ-チーム名の決定とユニフォームの作成

持っているもの
  • ユニフォームを作る意思
持っていないもの
  • チーム名
  • 背番号の割り振り
  • ユニフォームや必要な道具

前回述べたように、「ユニフォームを作る」というのは、チームにとって大きな境目になる。今回は、その前提となる、チーム名の決定や、背番号の決定なども含めて説明する。 “初心者がいかにスポーツチームを作ったか(3)” の続きを読む

初心者がいかにスポーツチームを作ったか(2)

スポーツチームの立ち上げ-設立準備と役割分担

持っているもの
  • 設立メンバーとスポーツ種目
  • 話し合いの場
持っていないもの
  • スポーツの道具1式
  • チーム名
  • 運用見通し

中心となるメンバーを集め、やるスポーツを決めれば、次は、具体的にどう活動してくかの話になる。この具体的な話を、順を追って説明したい。 “初心者がいかにスポーツチームを作ったか(2)” の続きを読む

初心者がいかにスポーツチームを作ったか(1)

スポーツチームの立ち上げ-メンバー集めとスポーツの選択

持っているもの
  • スポーツをやろうという意欲
  • メンバーを集めるツテ
  • 役割分担できる仲間
持っていないもの
  • 既存のチームに入って監督やコーチの指示に従う従順な心

スポーツをやるには、一人でできるものもあるが、団体スポーツとなると、チームを作る必要がある。
一番簡単なのは、既に存在しているチームに入団することだが、自分に合うかどうかが問題だ。
そこで、いっそのことチームを立ち上げてしまう、という方法がある。
私も以前、仲間と共にスポーツチームを立ち上げた経験があるので、「初心者がチームを立ち上げるのに必要なステップ」を勝手に紹介したい。 “初心者がいかにスポーツチームを作ったか(1)” の続きを読む