初心者がいかにスポーツチームを作ったか(4)

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スポーツチームの立ち上げ-練習試合のマッチング

持っているもの
  • 試合に参加できるスポーツチーム
  • 練習試合を組めるツテと準備
持っていないもの
  • 試合を組んだ経験
  • 決まった対戦相手

ユニフォームを作り、試合をする準備が整えば、さっそく試合を組むことになる。
いきなり大会に参加することも可能だが、ここでは、まず、練習試合を組むことから説明したい。

1.練習試合を組む前に

練習試合自体は、ユニフォームを作る前でも、相手チームの了承さえ得られていれば、不完全な形でも試合を行うことは可能であり、むしろ相手チームのご厚意に甘えて大いに利用させてもらった方がよい。試合形式でやってみないとわからないこともあり、その結果、背番号の決定等に影響が出ることも多いからだ。

練習試合が組めるのなら、早い時期から組んだ方がよい。

試合をするためには、様々な条件がある。

当たり前だが、対戦相手と場所が必要となる。

始めたばかりの実績がないチームに対して、既存のチームは実力差がわからないので、簡単に受けてくれるわけではない。
こちらは新参者である立場なので、その意識を忘れず、対戦相手を求めるようにしたい。

試合場所を確保することも必要だが、初心者のチームはその場所を確保する方法が難しいことが多い。
できればこちらで確保して、対戦相手を招待する形が一番いいが、確保できず、相手チームが確保してくれている場合は、それに甘えるのも仕方ないといえる。
その場合は、使用料を負担するとこちらから申し出た方が良い。

また、審判をどうするのか、などの問題も出てくるので、前もって、こちらができることとできないことを確認したうえで、話し合っておいた方がよい。

2.練習試合を組む方法

練習試合を組むには、

  • 知り合いのチームに頼む
  • 関係者に紹介してもらう
  • 様々な媒体を利用する

などの方法が考えられる。

知り合いのツテがあるのなら、それに頼るのが一番手っ取り早い。

だが、知り合いのツテがない場合、もしくは知り合いがいても、実力差等の関係で練習試合を組めない場合は、別のツテを探すことになる。

その場合、頼りになるのが、そのスポーツの関係者である。チームを作る際には、リーグ運営や大会関係者、ユニフォームや用具を購入した際のスポーツ店などに、問い合わせる機会が何度もあるが、その際に、練習試合のあっせんを頼んでみるのも手だ。
そのスポーツ関係に顔が広い人は、スポーツの発展を心から望んでいる人が多いので、快く仲介してくれる場合が多い。その場合は、素直に甘えよう。
(もちろん、こちらは新参者であり、中には新規参入をよく思わない人もいるかもしれないので、そのあたりは、ごり押ししないように状況判断をしたい。)

そして、最後に、対戦相手を、メディアを使って求める方法だ。

今だと、ネットで探す話になるが、以前は、公民館の掲示板や地域紙(コミュニティーペーパー)などで、対戦相手募集がなされていた。(メンバー募集等も)。
スポーツの種類によっては、ネット時代の今でも、実物の掲示板や地域紙が影響力がある場合があるので、見落とさずに、大いに利用したい。

ネットの場合は、ピンからキリまであって、競技や地域によって、どれが一番最適なのかは、それぞれだ。

これに関しては、更新が頻繁なのか、実在するチームだと確認できるのか、など、注意深く観察するしかない。

いずれにせよ、最終的には、メールにしろ電話にしろ掲示板上にしろ、直接確認しあうことになるので、お互いの条件を満たすように話し合うことが必要だ。

事前になって、話し合いがこじれると、お互いの予定が狂うので、前もって、確認しあうことが大切だ。

3.練習試合に際して

こうやって練習試合にこぎつけたら、実際に会って試合をすることになる。

その際に気を付けておきたいのは、それぞれにおけるマナーである。

まず会場だが、こちらが用意した場合は、相手が初めての場所であれば、分かるようにエスコートする。場合によっては途中まで出迎える必要がある。

逆に、招待されて初めての場所の場合は、その会場のルールに従う必要がある。交通手段や、禁煙などのルールがある場合は、メンバーに徹底しておくこと。特に、会場が小学校などの場合は、喫煙などもってのほかで、吸い殻を残しただけでもすべてのチームが出禁になりうるので、相手チームに迷惑をかけることは絶対にダメである。このあたりのルールは呼んでいただく時に確認しておいたほうがよい。

またプレーにおいても、決して手を抜いてはいけない。実力差があると、どうしても緊張感がなくなってしまうが、どんなに点差が開いても全力を尽くすべきである。たとえ下手でも、一生懸命なら、相手には通じるからだ。

4.練習試合後も

練習試合ができたことは、チームにとっての財産になる。そして、対戦相手との関係ができたことも大きな財産だ。

実際に試合ができたことで、チームとしての一応の実力の結果が出て、できた点・反省点が浮かび上がってくる。そこで気づいた点を、メンバーで話し合うことができることが、チームとしても大きい。

また、対戦相手も、たとえ我々のチームが下手でも一生懸命やっていれば、アドバイスをくれる。そしてうまくなっていけば、再び練習試合に応じてくれる。そうして将来的に、練習試合に呼んだり呼ばれたりの関係になって切磋琢磨できるようになれば、うれしいことである。

そのためには、試合後も、相手に礼を尽くし、できれば次回の約束を取り付けたいし、また、メンバー間で試合の反省を話し合う場を作ることも大切である。

 

 

練習試合となると、相手があることなので、見つけるのが難しかったり、予定を合わせたり、会場を手配したりなどの連絡調整に手間がかかる。
それだけに実現した時の喜びは大きい。そしてそこでできた縁を次につなげるためにも、礼を尽くし、マナーを守り、プレイに全力を尽くすことが大事である。
次回は、いよいよ、リーグ戦や大会に参加する手続きについて紹介したい。→
初心者がいかにスポーツチームを作ったか(5)最終

 

まとめ
  • 練習試合を組むには当然のことだが相手と場所が必要
  • 練習試合の相手を探すには、いろいろなツテやメディア媒体を利用しよう
  • 相手の要望とこちらの要望は事前によく確認しておくこと
  • 会場へ行くまでの配慮、会場を利用するマナーを忘れずに
  • 試合は全力で
  • 終わってからは反省会。相手チームにもお礼をして、次回につなげよう

 

 

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